嘉陽引き分け防衛 世界ランカー同士の激突は消化不良の一戦に |
日本ライトフライ級タイトルマッチをスカパー704チャンネルにて観戦
チャンピオン 嘉陽宗嗣 白井具志堅スポーツジム所属
戦績 21戦17勝9KO2敗2分け
WBAライトフライ級10位 WBC同級5位
「ファイティングシーザー」の異名を持つファイタータイプのサウスポー
過去記事より
2006年10月9日 WBC暫定世界ライトフライ級タイトルマッチ
ワンディ・シンワンチャー戦
2007年8月13日 日本ライトフライ級タイトルマッチ 大神淳二戦
挑戦者 WBCライトフライ級10位 国重隆 大阪帝拳ジム所属
戦績 23戦19勝2KO3敗1分け
2008年6月14日 敵地メキシコでWBC同級王者エドガル・ソーサに挑戦するも
8回TKO負け
日本王者の嘉陽とは2008年2月11日に対戦
5回負傷引き分けに
世界戦経験を持つ世界ランカー同士の再戦
試合開始
ともにサウスポーの両選手
右リードを突きつつ右回り
距離が長いのは国重
リーチを生かし踏み込んでのワンツー
打ち終わりに密着し頭を潜らせるディフェンス
しかし、この潜る位置がちょうど嘉陽の頭の位置と重なる場面が多く
偶然のバッテイングに
近い距離での打ち合いでは回転力にまさる王者が有利か
国重はクリンチワークを駆使し嘉陽の攻撃を寸断
身長の高い国重に嘉陽は上から押さえ込まれてしまう
しかしこのもみ合いの中 両選手の頭が接触
バッテイングが多発
切り癖がある王者は両目じりをカットしおびただしい流血
ドクターチェックが繰り返される
4回まで私は40-37で王者
3回は10-10としたがその他のラウンドは打ち合いの中での嘉陽の有効打が
光っていたと感じた
5回 嘉陽はクリンチを駆使する国重に左右のアッパー
この回からアッパーを織り交ぜたコンビネーションを用い挑戦者を苦しめる
ホールディングの減点もありこの回私は10-8で嘉陽
前半5回を経過して私は王者の一方的なリードと見えた
ところが6回から嘉陽が失速
おびただしい流血により明らかに視界が不良に
国重のパンチをまともにもらってしまう
手数も出ない
7回も手数、有効打ともに国重優位
この回 嘉陽からのクリンチも目立つ
足の踏ん張りが効かなくなっているのか
クリンチに来る国重の体重を支えきれず両選手ともに倒れこむシーンも
8回も国重がリード
この回2分過ぎ 嘉陽に5回目のドクターチェックが入りレフェリーストップ
2分22秒 負傷判定に
私は77-75で嘉陽
ジャッジは78-74嘉陽 75-75国重 77-77
三者三様のドロー
クロスレンジでの打ち合いでは回転力に勝る王者が優位
前半は王者のタイミングのよいパンチが決まる場面が多かった
挑戦者は距離のアドバンテージを生かしロングのワンツーからクリンチ
さらにクロスレンジでもクリンチを多用し王者の強打を封じ込めにかかる
しかしこのもみ合いの中両選手の頭が激しく激突
切り癖がある王者はおびただしい流血に追い込まれてしまう
6回以降、流血による視界不良の影響もあり国重に流れが傾いたが
8回レフェリーストップ、負傷判定になり三者三様のドロー
挑戦者が打ち合いを避けてクリンチを多用
他方、王者も挑戦者のクリンチに有効な策を立てられず
消化不良の一戦になってしまった
王者嘉陽は5回 クリンチに来る国重にアッパーで対抗したが
このアッパーを織り交ぜた攻撃を早い回から行うべきだったように思えた
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