史郎氏「暴挙」問題 不明を恥じます。 |
感情的にならずに冷静に
さまざまな意見を読んで
じっくりと考えてみました
その結果
自分の考えが至らなかったことに気づきました
ひとことで言って
「これをやっちゃあ、おしまいよ」
という行動だと今は思うようになりました。
史郎氏は合計5つの
「これをやっちゃあ、おしまいよ」をなさっています。
「あなたがやっちゃあおしまいよ」
「世界戦の場でやっちゃあおしまいよ」
「みんなが見ている前でやっちゃあおしまいよ」
「こういうやり方でやっちゃあおしまいよ」
「この方たちにやっちゃあおしまいよ」
以上5つです。
まず
「あなたがやっちゃあおしまいよ」
史郎氏は謹慎期間中でした
しかもボクシング界で注目度が極めて高い立場です。
ごく普通の平均的なジムの会長さんやトレーナーさんとは立場が違います
やはり、そんな立場にある史郎氏が「これをやっちゃあおしまいよ」だと思います。
次に
「世界戦の場でやっちゃあおしまいよ」
ジム関係者が試合終了後にジャッジやレフェリーに猛抗議する
このこと自体は珍しいことではありません。
ただし今回については舞台は世界戦でした。
日本国内で行われた世界戦で試合終了後
このような礼を失した威嚇的な抗議は初めてではないかと思います。
プロボクシングにおいて最も神聖な場である世界戦
やはり、この神聖な場で
「これをやっちゃあおしまいよ」だと思います。
第3に
「(メディア、関係者など)みんなが見ている前でやっちゃあおしまいよ」
会社でも
たとえば部下をしかったり
あるいは上司に反論するときには
一対一の場でやるべきだといわれます
他の社員や幹部がいる中で
公然と部下をしかったり上司に反論することは
その方のメンツを傷つけ辱めてしまう面があります。
仮にJBCの当事者やWBCのスーパーバイザーが
史郎氏に対して好意的な立場にあったとしても
ここまで公然と怒鳴られて
メディアにも書かれてしまっては
引くにひけなくなってしまいます。
私も激情家的な面もあるので
史郎さんの気持ちはよく理解できるのですが
やはり「これをやっちゃあおしまいよ」といわなければなりません。
第4に
「こういうやり方でやっちゃあおしまいよ」
やはり椅子を蹴ったり大声で怒鳴ったり、はまずかった
認めざるを得ません
抗議は慣例にしたがって
冷静かつ紳士的に
WBC本部に対して「文書」で行うべきでした
やはり「これをやっちゃあおしまいよ」です
そして最後に
「この方たちにやっちゃあおしまいよ」
報道によれば
史郎氏の抗議の相手には
JBCの安河内氏とWBCの立会人(スーパーバイザー)タンガラジャ氏
が含まれます。
安河内氏はJBCのトップです
そしてタンガラジャ氏もこの世界戦でのWBCオフィシャルのトップです
この両トップの立場を真っ向から傷つけるやり方での抗議
やはりどう考えても
まずいです
ちなみに世界戦における立会人についてですが
規定の報酬はジャッジやレフェリーよりも低い。
しかし立会人はレフェリー、ジャッジらオフィシャルを統括監督する立場に
あるのです。
英語表記では「スーパーバイザー」
訳すると「監督管理する者」です。
「立会人」というと立場が低い方のように思われるかもしれませんが
実はオフィシャルのトップなのです
そしてタンガラジャ氏はWBCの重要な役職に就いている方でもあります。
私がかかわった2つのWBAの世界戦でも
スーパーバイザーの方は飛行機もエコノミーではなくビジネスクラスで待遇させて
いただきました
こうすることが「慣例」だということでした
やはりこういう立場にいる方に対して
「これをやっちゃあおしまいよ」だったと思います。
ころころ立場を変えるやつだといわれてしまうかもしれませんが
間違いをあらためるに如くはなし、です
やはり私の考えは間違っていました
不明を恥じます
ただし理屈では正当化できないかもしれませんが
こういう「これをやっちゃあおしまいよ」なことを
熱くなって結局やらかしてしまう面も含めて
私は史郎氏を嫌いになることができません。
正直言って大好きです
以上です^^(異常です×)
PS
「一部過去記事の非公開と誓い」
自分で再読するのにとても耐えられない愚かないくつかの過去記事については
非公開扱いとさせていただきました。
ボクシング関係者の方々、そしてファンの方々に注目されているという
自覚が欠けていました。
また作品を産み出し世に問うという緊張感に欠けていました。
気力も停滞し、せっかくいただいたコメントへの返信さえ怠ってしまいました
ブログはインターネット上の日記といわれます
日記は自分以外誰の眼にも触れません
しかしインターネット上の日記、つまり「ブログ」は、多くの方の目に触れます。
ついついそういう当然のことを忘れていました。
お恥ずかしい限りです
2006年 2007年 に書かれたいくつかの記事はカメラマン井口氏の迫力ある写真
も含めて一定の水準にある作品に仕上がっていたと思います。
この水準にできるだけ近づけるように自分のペースで挑戦してみます。
ボクシングを愛する情熱が結晶した宝石箱のようなブログになるようにがんばります。
平成22年4月18日
萩森 健一