男、モンシュプール、真っ白に燃え尽きる WOWOWおもしろレポート(5.29放送) |
○アミール・カーン(3回TKO)ジャクソンウイリアムス●
若干17歳で、2004年アテネ五輪銀メダリストとなった英国の天才少年、「ハメド2世」の異名を持つアミールカーン(5戦全勝4KO、19歳)が、ジャクソン・ウイリアムス(15戦12勝3敗)に、3回TKO勝ち
ハンドスピード、手数、パンチの見切り、動きの速さ、にまさるカーンは、1回から、ウイリアムスを圧倒、メダリストの実力を証明した。
WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ (3月18日 仏ルバロワ・マルセルセルダンスポーツパレス)
○挑戦者ソムサク・シスチャチャワン(10回TKO)王者マヤール・モンシュプール●
PABA王座21度防衛、キャリア10年の戦績47戦44勝1敗、同級1位、最強の挑戦者、タイのソムサク(47戦44勝34KO1敗1分1無効試合、PABAスーパーバンタム級王者)が、9連続KO、5連続防衛中の「フランスのリトルタイソン」マヤール・モンシュプール(32戦28勝19KO2敗2分)に10回TKO勝ちで、新王者に。
タイ人の欧州での戴冠は史上初。
初回、ダウンを奪われ、以後、ダメージが完全に回復しない状態でありながら、最後まで、試合をあきらめずに、前に出て、パンチを振るい続けたモンシュプール。
最後は、ソムサクの連打を浴び、目もうつろに棒立ちになったところをレフェリーが、身を挺するように抱きかかえて試合を止めた。
試合後、モンシュプールは引退を表明
WOWOW実況チェック
土肥アナは、シャラポワ出場の全仏オープンテニス中継のため、フランスに出張中
今日は、ジョーさん、浜さん、高柳アナ、男、男、男、のメンズ3名で放送
スタジオはむせかえるような男のにおい、男臭さが充満 思わず画面に消臭スプレー?
男だらけのエキサイトマッチ まさに、WOWOW男祭りだ
まずは、2004年アテネ五輪メダリスト特集
前回の放送で、絶対に見て欲しい、と香川さんが猛プッシュの「アミールカーン」くん、19歳がついにWOWOW初登場
17歳でアテネ五輪ライト級銀メダル獲得
プロデビュー後、5戦全勝4KO
異名は「ハメド2世」
カーンくんのお相手はジャクソン・ウイリアムス スキンヘッドの24歳 15戦12勝3敗
試合開始
「ハンドスピードたしかにあります」
高柳アナ、カーンくんに感心
浜さんも男っぽいいつもの口調の浜田節
「そうですね、やっぱり当てる物と言うんですかね。アマチュアの場合、当てなきゃポイントにならないですからね。当てるスピードありますね」
「それとバランス、距離の取り方、良いですね」
たしかに、カーンくんだけ、DVD2倍速モードって感じ
ただ、ジョーさんはカーンくんのアマチュアくささも指摘
「回転の速い連打は良いですけど、ああいう連打はあまり効かないんです。ウェイトが乗ってないですからね」
浜さんも
「まぁ、ある意味、パンチを早打ちする傾向、ありますね。これをパンチをためる打ち方を、これから見につくと思いますけどね」
1回 10-9でカーンくん
高柳アナ、カーンくんの年齢が亀田興起選手と同じ19歳、と指摘
「どこの国にも若くして才能を開花させようとしている選手がいるわけです」
これを受けて、男、浜さん
「どんなにいい選手でも、大事に育てないと潰れますからね。あと、そういうスタッフにめぐり合わないと、これまた難しいですもんね」
一拍おいて、しみじみと・・・・
「う~ん、それが、出会い、めぐり合い、運命、になるんですかねー」
「人生を語って聞かせる男節(おとこぶし)」って口調
「出会い、めぐり合い、運命」っていい言葉だなー
こうして、エキサイトマッチという番組を見ているのも、まさに「出会い、めぐり合い、運命」
浜さーん・・・おいら、浜さんに、一生、ついていきます・・・・・・
ジョーさんは、カーンくんの「体のやわらかさ」「パンチの見切りのよさ」も評価
2回ラスト10秒 カーンくんの連打で、ウイリアムス、膝をつく。 ダウン
3回30秒過ぎ カーンくん、左のボディアッパーからバックステップ
浜さん「ナーイスボディ」
さらに、踏み込んで、右、左、右
ウイリアムス、またダウン
1分40秒過ぎ カーンくん、左のフックをテンプルに これはガードされるも、すぐに
切り返して、がら空きのレバーに左ボディーアッパー
ウイリアムス、この回、2度目のダウン
再開後、猛然と詰めるカーンくん
とうとう、レフェリーストップ カーンくんのTKO勝ち
ジョーさんによると、カーンくんの今後について、専属のフランク・ウォーレンプロモーター
は、じっくり、時間をかけて育てる方針だという。
アテネ五輪メダリストで、楽しみな逸材はカーンくんばかりではない。
ファン・マヌエル・ロペス選手(アテネ五輪バンタム級プエルトリコ代表)
トップランク所属 プエルトリコのサウスポー 体のバネに恵まれ、カウンターパンチに威力
アブネル・マレス選手(アテネ五輪バンタム級メキシコ代表)
デラホーヤのゴールデンプロモーション所属
ジョーさんは、ガードが下がりがちな点や、もっと頭の位置を動かす必要を課題として指摘
ビタリ・タイベルト選手(アテネ五輪フェザー級銅メダリスト)
カザフスタン出身、主戦場はドイツ パンチが固そう 23歳 4戦全勝3KO
ビセンテ・エスコベド選手(アテネ五輪ライト級アメリカ代表)
デラホーヤの「秘蔵っ子」 24歳 長身 右オーソドックス
ジョーさん「9戦9勝9KOで、デラホーヤは10戦目に自信を持って、ダニエル・ヒメネスと当てたんですね。ところが2-1の判定負け。だけど、いい負け方だったんですね」
アンドレ・ウオード選手(アテネ五輪ライトヘビー級金メダリスト)
アレクサンドル・ポペトキン選手(アテネ五輪スーパーヘビー級金メダリスト)
浜さんの一押しは、ビセンテ・エスコベド選手。「一、二年内に勝負させたい選手」とのこと。
試合の模様を放送した上記の五輪選手以外に、ジョーさんは2名の五輪選手を紹介
カルロス・タマラ選手(ライトフライ級コロンビア代表)と、帝拳ジム入りした五十嵐俊幸選手
タマラ選手は全勝のまま、早くもWBA14位に。
「タマラが出てくると、タマランですね」
そして、いよいよ、WBAスーパーバンタム級タイトルマッチ
王者マヤール・モンシュプール対挑戦者、同級1位ソムサク・シスチャチャワン
最強の指名挑戦者を迎えて、「リトルタイソン」モンシュプール、6度目の防衛、なるか
「打ち合ったら誰も勝てない、と言う選手ですね」
王者モンシュプールについて、男、浜さん
「ただやっぱり強いと、その一言ですね。殴り合ったら一番強いというような言い方が分かりやすいかも知れませんね」
浜さんの好きそうなタイプです
「ポイントの獲り方は関係ないと。要するに一発打たれたら二発打って倒してしまえば終わりという感じの選手ですね」
「実際、打たれるんですよ、この選手は。打たれてもそのまま前に行くから、もう相手は
根負けしてしまって、ぶったおされてしまうという感じの選手ですよね」
「ぶったおされてしまう」って豪快な言い方が、また浜さんらしくて、男度98点。
濃厚で、味合い深いっす。
やっぱ、 浜さんは男の中の男だ。
対するソムサク。
PABAタイトル21度の防衛、キャリア10年、44勝34KO1敗、同級1位のサウスポー
最強の挑戦者だ。
身長もモンシュプールの164センチを6センチ上回る170センチ
浜さん「力のモンシュプールか、それとも、テクニックで挑戦者が通用するか、ですね」
1回
モンシュプール、グローブタッチもせずに、いきなり前進 ソムサクのふところへ
浜さん「まあ、ほんとにブルドーザーですよ、この選手は」
ロープに詰めるモンシュプール ソムサクも左右のアッパー、フックで応戦
モンシュプールの右と、ソムサクの右が交錯
その直後・・・・・・ソムサクの返しの左フックが、モンシュプールのあごをかすめる。
モンシュプール、ダウン
浜さん「あらあら・・・・」
しかし、レフェリーの判定はスリップ
浜さん「スリップにしましたけど、今、食ってますよチャンピオンは」
足元がふらつき、バランスが崩れているモンシュプール
それでも前進するが、ソムサクの強烈な左アッパー三連打
モンシュプール、ダウン
立ち上がったモンシュプールにソムサクは、左アッパー、8連発!
浜さん「サウスポーの左アッパーはいい角度で入ってますね。打たれっぱなしですよ
チャンピオン」
ジョーさん「できれば今みたいにサイドのボディ、強いのを入れて、それで相手のガード下げて、真中もう一回左のアッパーを持っていくと当たるんですね」
ところが、モンシュプール、とにかく下がらない。打たれても打たれても、踏みとどまって、手を
出し続ける。
ジョーさん「さすがチャンピオン、反撃してきましたね」
10-8で、ソムサクのラウンド
2回
モンシュプール、ガードを固めて、またもや前に 足を止めてのインファイト
高柳アナ
「バックギア、はありません。前進あるのみという、この、マヤール・モンシュプール。それもですね、トップギアとかではないんですね。ロウ、あるいはセカンドに近い力強いギアーです」
押されるソムサク しかし、終盤にかけて、右フックがカウンターでヒット
それでも、モンシュプールは後退しない
ジョーさんは、有効打にまさるソムサクのラウンドに
3回
この回も、インファイト
ジョーさんは、ソムサクのボデイワークの巧みさを指摘
「東洋人としては、珍しく上半身が柔らかいですよ。全然効かないわけじゃないんですけどね
パンチを殺せているところがあるんですよね」
1分30秒過ぎ モンシュプール、押し込むが、1回のダメージがあるのか、押し切れず
高柳アナ「ほとんど畳半畳のところで体を使いながらパンチを交わしていきます」
この回、ジョーさんはモンシュプールに
「あれだけ相手をロープに追い込んで、くぎ付けにして連打すると攻勢点というのが来ますね」
4回
この回も前に出るモンシュプール またも、接近戦での打ち合いに
浜さん「今日の場合には打たれて効いてますからね、モンシュプールは」
「今の状態だったらモンシュプールもっと攻め切れるんですけどね。効いてるからやっぱり、そんなに攻めきれないですね」
高柳アナ「ちょっと足元がねよろっとする瞬間がありますものね。やっぱりね」
カウンターの右フック、左ボディを食いながらも、それでも、またもや前進、モンシュプール
高柳アナ「入ってきました入ってきました。また果敢に入っていきます。相手の懐にこそ勝利があるんだと言わんばかりに相手の懐に入っていきます。これがモンシュプールの戦い方です」
ジョーさんは4回、10-9でモンシュプール
5回
またも、打ち合い
しかし、モンシュプールの攻勢がやや失速
1分30秒あたり ソムサクの左フックが強烈にヒット さらにボデイに連打
後退する王者モンシュプール
高柳アナ「チャンピオンふらつきを見せています。あーっと、足元がもう」
だめかと思われた王者だが、再度、前に出て連打 今度はソムサクが後退
しかし、ソムサクのカウンターの左フックもヒット
高柳アナ「どっちが我慢できるかですね、これ」
浜さん
「まあ、痛さだったら我慢してですね。この状態だったらもう、意識朦朧とするところ
ですからね」
ジョーさんは、ソムサクの10-9
6回
またもや、インファイトの打ち合い
ソムサクはサイドへの動きを入れて、正面からの打ち合いを避けようと試みるが、
前に出る王者の圧力で、距離をとりきれない。
打たれても、打たれても、下がらないモンシュプール
しかし、消耗しきった表情
高柳アナ「チャンピオン、ああ、浜田さん、ずっと口が開きっぱなしになってますね」
ジョーさんは、この回、モンシュプールに。
7回
疲れが見えるモンシュプール ハンドスピードも目に見えて落ちる。
それでも、前に出て、手を出し続ける。
高柳アナ「いつものようなもっと迫力のあるパンチは放つことが出来ないでいます」
1分30秒過ぎ 前に出る王者に、ソムサクの強烈な左フック
男、浜さん「ああ、今の左もいいの打たれてますね相当我慢してますよ、モンシュプール」
男、高柳アナ「時よりこのようにぐらつきます。依然として足元は不安定」
男、いや、男の中の男、モンシュプール、顔面は真っ赤、あざだらけ
高柳アナ「口元も切れてますね、チャンピオン、もう凄惨な顔になってまいりました」
ソムサクは、ウイービング、ダッキング、ヘッドスリップで、巧みに王者のパンチをかわし
さらに、打たれても、打ち返し、後手を踏まない
ジョーさん、ソムサクのラウンド
8回
浜さん「モンシュプール、まともに食ってるからやっぱり、ダメージも抜けないですね」
ジョーさん「それでもこうして攻勢とって行くんですからね」
高柳アナ「このようにやらなければならないというDNAが中に流れてるんでしょう。
マヤール・モンシュプール出て、出て、でまくります」
ジョーさん「まあ、そこがファイターの真骨頂ですね」
高柳アナ「本当ですね、ファイターですね。坂本龍馬のように。たとえ負ける時も、前のめりに倒れて負けるというような」
ジョーさん「ちょっと、肩で息してますね、やっぱり」
高柳アナ「本当ですね、肩が上下してますね、苦しいんでしょう。当然です。浜田さん、この打ち合いが1ラウンドから続いているんですものね、両者。我慢くらべ、長い長い持久戦です」
浜さん「それでも攻めつづけるんですからね、このチャンピオン、やはり気力はすごいですね」
男の中の男 モンシュプール ふらつきながらも前に出てラスト30秒、ソムサクを押し込む
ジョーさん
「このラウンドはモンシュプールです。あのね、モンテシュプールも決してよくはないんです。ただ、もう、気力でですね、攻めつづけてるんですね」
「ソムサクがその気力に押されて気迫に押されてですね。ちょっとこのラウンドは手が出てないですね。もう相手のパンチ殺すのがやっとという感じです」
9回
意を決したか、ソムサク、攻勢
ここで押し負けては、すべてが水の泡
次々にパンチを浴びて、ふらつくモンシュプール
高柳アナ「ああ、前のめりに倒れそうだ。わーっと、倒れそうだ!!」
アッパー、フックの連打 めった打ち
高柳アナ「堪えてる堪えてる!!うおー、防戦一方!でも、打ち返します、打ち返します」
「レフリーがちょっと止めるタイミングを図っているような感じです」
ところが、ソムサクも打ち疲れ 手が止まるや今度はなんと瀕死の王者が前に
信じられないモンシュプールの精神力 「男の中の男」だ!
浜さん「ソムサクがちょっとでも弱くなったら、もう、いかれますね、これは」
高柳アナ「もうほとんど手打ちです。手打ちですが、モンシュプール、本能がこうさせているんでしょう」
浜さん「大したもんですね、今の状態で一気に行くんですからね」
高柳アナ「おあ・・・出してますよ。あるいは意識ないのか、というくらいのふわふわしたパンチですが」
浜さん「朦朧としながらも、今までの勘ですよね」
ジョーさん「この試合、二人ともすごいですね」
この回 ジョーさんはソムサクに
10回
コーナーから両者、リング中央へ
高柳アナ「マヤール・モンシュプール。ちょっと右に左に足元がゆれている印象ですね」
浜さん「まっすぐ歩けない感じがありますね」
高柳アナ「本当に我慢くらべ、特にモンシュプールの方が我慢に我慢を重ねております」
浜さん「ま、このまっすぐ歩けないんじゃないけど思う状態でも、前に、歩くんですからね」
高柳アナ「たとえジグザグでも、前に出ます。負けも勝ちも前にあると言わんばかりに、
マヤール・モンシュプール出ていきます」
男の中の男、王者モンシュプールの右ストレート ソムサク後退
浜さん「ああ~、今の効いてますよ今の効いてますよ。これでモンシュプール、
自分が効いてなかったら攻め切るんでしょうけどね」
ソムサクは、サイドに回って、打つやり方に
もはや、王者に追い足は残っていない
ジョーさん「戦い方変えましたね、ソムサクは。ちょっとフットワーク使いながらアウトボクシングして、ジャブ突いてますね」
高柳アナ「まだそのソムサクは足を使える力が残っていますが、モンシュプールはすり足もすり足、よろよろしたすり足で、追いかけていきます」
「これ、土の上だったら、ズルズルと足の跡が残りそうな、地面に残りそうな、そんな足取りです、モンシュプール。引きずってます」
浜さん「まあ、プライドもありますからね。モンシュプールは。倒れてなるかと、下がってなるかと、言うことですね」
高柳アナ「絶対に打ち勝つんだ、打ち倒してやる!という気力だけで今戦っているような感じがします。体がついてきてません」
2分過ぎ タイミングぴったりの右フック炸裂 王者モンシュプール、手が止まる
ソムサク、さらに、追撃の左フック、右、左、右、さらに大きい左、左、左 三連打
打った反動で、ソムサクも足を滑らせる それほどの力をこめた左
立ち上がるソムサク、さらに、左フック、左アッパー、左アッパー、左アッパー、左アッパー
左アッパー、
モンシュプール、右フック、
しかし、ソムサク、返しの左フック、王者の左フックと相打ち のけぞるモンシュプール
そこに、ソムサクの右フックがまともに入る
ゆらゆらとロープにもたれかかる王者
もう、限界だ
たまらず、レフェリーが、身を挺して、
モンシュプールを抱き寄せた
真っ白に燃え尽きた王者の表情
レフェリーストップ、TKOで、ソムサクが新王者に
カメラはリングサイド、涙目の奥さんの表情を映す
浜さん「まあ、1ラウンドから、辛い状態をずっと見たでしょうからね」
敗因は、1ラウンド目のダメージと、男、浜さん
「こうやってこれだけ、打って、なおかつ打たれて、なおかつ打ちに行く姿勢って言うのは、
まあ、久々に見るところですよね」
「あの奥さんの表情見ると本当、痛そうでしたけどね。これからの選手にはある意味、勇気を与えるボクシングでしょうね」
「まあ、モンシュプールも器用ではないんですけど、ブルトーザーみたいにドンドン行くということを最後まで崩さなかったと、天晴れですね」
たしかに不器用
ボクシングと出会ったアマチュア時代、いきなりの7連敗からキャリアがスタートした、という。
でも、とにかく手数を切らさず、前に出るこの不器用なスタイルで世界を獲った。
ジョーさん「今年、放送しましたけどね、この試合、これまでのところ、ベストファイトですね」
「私も一人選手を持ってるんですけどね。(フィリピンのランデイ・スイコ選手)この試合のテープを私は本当にお手本として送ってやりたいです」
「凄い試合ですよ、これ。2人ともね。2人とも拍手したい試合」
ジョーさん、実際に拍手 心に沁みます・・・
スタジオに戻って
「不器用でありながら、どんどん前に出るブルドーザー姿勢というのは、私は好きだったんですけどね。でも、今日の試合というのは、ある意味、モンシュプールらしい負け方ですかね」
しみじみとした笑みを浮かべる浜さん
「前に出て、前に出て、ぶったおされるんじゃなくて、最後まで立っていた、と。いうところからみると、ある意味、お疲れ様というふうな気持ちですね」
「いままできつい試合の連続でしたから、お疲れ様、ご苦労様、という気持ちですね」
締めはジョーさん
「アミールカーン、やはり期待通りの素質の持ち主ですね。アミールが賞賛をアビール」
「マヤール・モンシュプール、まさかこんな負け方するとは思わなかったですね。
マヤールがマイール」
偶然にも、男だらけのスタジオで、真の男の戦い、を堪能できたこの二時間・・・・・
11歳で、イランからフランスに渡り、「移民」というアウトサイダーの世界に生きてきた
モンシュプール
ボクシングと出会って、はじめに、7連敗を喫しても、あきらめずに、一途に情熱を捧げて、努力を積み重ね
プロボクサーになり、2000年にはようやくフランス国籍を取得
不器用に、打たれても、打たれても、前に出るファイトスタイルで勝ちつづけ
世界王者にのぼりつめ、「貧しいイランの移民」が「フランスの誇り」と呼ばれるまでに
そして、この試合で、フランス人はおろか、この極東の島国、日本に住むわれわれをここまで感動させる・・・・・・・
あなたはまさに、「男の中の男」です。
お疲れ様でした。
そして、本当にありがとうございました。
クリックいただければ励みになります。人気ブログランキング
こちらもクリックいただければ励みになります。ブログランキング【ブログの殿堂】