ビータイトプロ「弾丸3」興行!熱闘5試合 (6.28後楽園ホール) |
「弾丸3」ビータイトプロ興行
全5試合の熱闘が展開されたほか、セミ前には、豪華な「がちんこスパーリング」4試合
が行われた
第5試合 メインイベント 60.2キロ契約8回戦 ○加藤善孝(3-0判定)会田篤●
角海老宝石ジムの加藤(10勝2KO1敗1分)と、ワタナベジムの会田(14勝9KO2敗1分)
の一戦
「詰めて加藤」「離れて会田」
リーチに恵まれた会田としては、離れた距離から、破壊力抜群の右を決めたいところ
加藤としては、持ち前の馬力を生かし、プレスをかけ続け、距離をつぶし、中に入って、連打
を利かせる展開に持ち込みたい
1回 前進する加藤に、会田の右がヒット
1回は、会田のラウンドだが、加藤の戦い方は、間違っていない
2回 今度は、詰めてくる加藤のフックが、次々に会田に決まる
効いた様子で、嫌がっている表情の会田
3回 会田の右が加藤にヒット
しかし、ラスト30秒には、コーナーに押し込んで、パンチを振るう加藤
ほぼ互角の攻防
4回は加藤優位
中に入ってのパンチが会田にヒット
会田の右に合わせた加藤の左フックが、的確にダメージを与えている印象
5回 会田が偶然のバッティングで、左目上から流血
6回には、会田、左目上の流血で、ドクターチェック
この流血の影響か、スピードが落ち、手数が減る会田
加藤は、詰めては、「下から上に」返す
7回 会田、チョップ気味の反則打で、減点
最終8回 詰めての左ボディ、あるいは、右アッパーで、加藤が攻勢
私の採点では、4ポイント差で加藤
公式のジャッジの採点は、77-76 78-76 77-75 3-0で、加藤の勝ち
これで、加藤は10月8日に行われるビータイトプロ「弾丸4」で、ライト級ランカー、三垣
(MTジム)との対戦が確定
序盤はほぼ互角の展開だったが、偶然のバッティングによる流血というアクシデントもあり
中盤以降、加藤の強いプレスが試合を支配
会田の右のビッグパンチより、加藤の詰めての上下に散らす攻撃をジャッジは評価した
第4試合 フェザー級8回戦 ○久保田智之(3-0判定)小平恵司●
JBスポーツジムの久保田(10勝1KO8敗1分け)と、伴流ジムの小平(9勝4KO2敗1分)
の一戦
思い切った踏み込みからの右オーバーハンドで攻め込む小平
久保田は打たれながらも、一歩も引かず、前に出て、ボディ攻め
4回までは、小平のペース
右フック、右アッパーが、決まり、久保田の左眼周辺は腫れ上がる
ところが、5回、これまで優勢に進めていた小平に、スタミナ失速の兆候
丹念に積み重ねてきたボディ打ちの効果か
対称的に、久保田のスタミナは切れず
打たれながらも前に出続け、連打
7回、最終8回は、明確な久保田のラウンド
小平は、完全に、スタミナ切れ
立っているのが、やっとの状態
対戦相手を一撃で、キャンバスに沈ませるパンチ力はないが、とにかく、動きが落ちず、手数
が切れない
勝敗は、判定にゆだねられ、78-76 79-76 80-73
3-0で、久保田の勝ち
勝った久保田は、角海老宝石ジムの某日本ランカーとの対戦が、確定
第3試合 ミニマム級6回戦 ○田中教仁(3-0判定)横尾貴浩●
2006年ミニマム級東日本新人王、ドリームジムの田中(7勝4KO)が、横浜さくらジムの
横尾(4勝4敗)に、3-0の判定勝ち
田中は、連打が利く好選手
ワンツースリー、ワンツースリーフォー
上下の打ち分けも巧みで、横尾の打ち終わりを狙うカウンターのタイミングも光る
1回から、田中の一方的なペース
しかし、横尾は、タフな上に、ガードが固く、ダウンを許さない
勝敗は、判定にゆだねられ、60-56 60-55 60-55
3-0で、田中の勝ち
第2試合 50キロ契約6回戦
○岡田隆志(2回1分34秒TKO)キャティサック・ソープロンチャイ●
アマ通算68戦53勝28KO15敗、2005年アマ全日本フライ級王者、岡田隆志(MTジム)の
プロデビュー戦
対戦相手は、タイのソープロンチャイ(2勝2敗)
岡田は、伸びる左リードジャブから、シャープな右を決めて、早くもタイ人をぐらつかせる
2回 コーナーに詰めて、連打の岡田
力のないすがるような目を、セコンドに向けるタイ人
レフェリーは、ダウンを宣告
再開されるが、タイ人は、戦意喪失
岡田のパンチが入り、レフェリーストップ
岡田、プロデビュー戦を、TKO勝利で飾る
第1試合 スーパーライト級4回戦 ○中島大介(2回1分11秒KO)東方雄作●
足利JKジムの中島(1勝7敗)が、JBスポーツジムの東方(1勝5敗2分け)に、2回KO勝ち
中島は、低い姿勢で、アウトサイドからの左右のフックを振り回すファイタータイプ
リーチにまさる東方だが、中島のパンチの迫力に、腰が引け気味
2回 左フックから、右フックで、東方、ダウン
なんとか立ち上がるが、ダメージが深く、レフェリーが試合を止めた
このほか、セミ前に、ビータイトプロが主催する「おやじファイトエキジビション」2分2ラウンド
続いて「特別がちんこエキジビション」と題する豪華な顔ぶれによるスパーリング3試合
が行われた
まずは、「おやじファイトエキジビション2分2ラウンド」
「おやじファイト」の常連ボクサー、沼田ジムの「戦うマネージャー」田中克生さん(38才)が、織田淳太郎さん(51才)鈴木正さん(35才)
と、スパーリング
織田さんは、ボクシングについての優れたノンフィクションの著者でもある
「ボクレポ」も愛読者
続いて、「特別がちんこエキジビション」
まずは、元日本フェザー級チャンピオン、渡邊一久(角海老宝石ジム)対無敗のスーパー
バンタム級ランカー、三浦一馬(ドリームジム)
この試合、「目立つ事が全て」と公言してはばからない渡邊ワールド全開のスパーリングに
飛んだり、はねたり
飛び掛ったり、とやりたい放題
場内は笑いにつつまれ、大いに沸く
「ペースを握られっぱなしで、三浦さん、本当にうまいので、びっくりしました」
スパーリング直後のリング上のインタビューでは、謙虚なコメント
「次の試合は9月26日です。見応えのある楽しい試合をしようと思います」
しっかり、アピール
続いて、日本スーパーライト級4位、オサムジムの小野寺洋介山と・・・・
「義足ボクサー」土山直純選手のスパーリング対決
土山選手は先天的に右脚の発育が悪く幼児期から義足を使用している「義足ボクサー」
高校時代には、九州大会3位の実績(通算8勝2敗)
沖縄平仲ジムに入り、プロボクサーの道を目指した土山
しかし、日本ボクシングコミッション(JBC)は、義足使用者にはプロ資格を認めず
どうしても、プロボクサーになる夢をあきらめない土山は、フィリピンのジムへ
2006年2月、フィリピンのプロスポーツを統括する政府機関からプロ資格を認められた。
2006年6月17日、フィリピンでプロデビューし、判定勝利
今年2月17日には、2回KO勝利
プロ戦績2戦2勝1KO
「義足」ではあっても、土山選手の動きは俊敏
エキジビションのスパーリングとはいえ、日本ランカー相手に大健闘
ただ、最終ラウンドは、小野寺の連打にロープを背負わされ、一方的に打ちこまれてしまった
ヘッドギアを脱いで、頭を下げる土山に、場内からは暖かい拍手
最後に、登場は、WBA、WBCスーパーフェザー級8位
日本、東洋太平洋スーパーフェザー級チャンピオン
小堀佑介選手(角海老宝石ジム)
対戦相手は、WBAライト級14位、WBCライト級10位、日本ライト級チャンピオン
長嶋建吾選手(18古河ジム)
小堀選手、二日前からロードワークを再開
この二日前からはじめたロードワークについては、「サボリ」ながらの「小堀選手モード」?
のマイペースロードワークではなく全力疾走モードの「ロードワーク」
というのも、「先生」こと田中栄民トレーナーが、後ろから、自転車でついてきて、しっかり
チェック
さらに、小堀選手、住居も田中栄民トレーナーの自宅のすぐ裏に移転
田中先生の鋭い目が、常に光っている状態に
さすがに、ちょっと、かわいそうな気もする
でも、あと一年、世界チャンピオンになるために全てをかける
あと一年、本当に、死んだ気になって、ボクシングに打ち込んでみせる
その小堀選手の決意のあらわれでもある
これで、得意の「寝坊」で、ロードワークを「サボる」わけにいかなくなってしまった小堀選手
マイペースではなく、「全力」モードのロードワークを二日連続でこなした結果、足はパンパン
筋肉痛に
最悪のコンディションで、この日のリングに上がる羽目に
それでも、長嶋選手の「左」に、左フックを合わせてみたり
フェイントを入れての思い切った踏み込みからの右フックをヒットさせたり
随所に、センスを感じさせてくれる動きを披露
「頑張るだけです・・・・」
「自分、頑張ります。 自分、頑張ります。」
須藤リングアナのマイクインタビューに、恥ずかしげな表情でしぼりだすように答えた
小堀選手
場内は、笑い
でも、数少ない?小堀選手のファンのみなさま
また、プロボクシングを深く愛する方々には、彼の「自分、頑張ります」の短い言葉の裏
に秘められた深い決意を知ってほしい
断言します!
25年の人生で、ここにきて、ついにようやく
彼は、「本気」になったと思います
「本気」になって、世界を獲りに行く覚悟です!
応援、よろしくおねがいします・・・・・・・・・・・・
失礼しまーす♪
小堀選手の話題になって、ついつい話が横道に
最後に、この日のラウンドガールについて
「梅ちゃん」のピンチヒッターとして 「清水リサ」さん に登場していただきました
「リサちゃん」は、あのK1のラウンドガールもしていたプロ中のプロ
多くの企業やイベントのイメージガールにも選ばれている「本格派」
「リサちゃん」についても「梅ちゃん」同様
あたたかい目で見守っていただいて、応援してくださいませ
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