原口清一ドロー!ヅラボクサー小口は8連勝! (7.4後楽園ホール) |
「クリーンファイトボクシング2007パートⅢ」 草加有沢ジム主催
メインは、ヅラボクサー、小口雅之(草加有沢ジム)
現在、7連勝中
この勢いに乗って、年内にも、日本ランカーへの挑戦を目指す
セミには、日本フライ級12位、原口清一(草加有沢ジム)が登場
元日本同級4位、中釜兵武(白井具志堅スポーツジム)と激突する
原口は、現日本王者、吉田健司(笹崎ジム)に判定勝ち(2005年2月7日)
さらに、7月13日、WBC世界スーパーフライ級王者、クリスチャン・ミハレスに挑戦する
前日本スーパーフライ級王者、菊井徹平(花形ジム)に、2-0の僅差判定負け
(2004年10月4日)
強豪選手とも堂々、互角にわたりあった実績が光る
戦績は18戦13勝6KO5敗の24歳
直前の試合は、ヨネクラの「杉田ツインズ兄」杉田純一郎と
( 過去記事 あります)
78-76 77-75 79-76 の3-0で、判定負け
3回まで、ほとんど動けず、後手に回らされ、ポイントをとられ、後半に巻き返したものの
敗れてしまった
「スロースターター」 「エンジンのかかりが遅い」 「序盤に相手を見すぎ」
かねてから指摘されてきた原口の欠点が、最後まで足を引っ張ってしまった形
対戦相手、中釜は、元日本フライ級4位
戦績15戦10勝7KO5敗
ダウン経験が一度もないタフなハードパンチャー
直前の試合は、今年4月5日
原口と同じ草加有沢ジムの斉藤友彦戦 ( 過去記事 あります )
合計4度のダウンを奪って、3-0の判定勝ちを収めたが、ダウンを奪ったラウンド以外は、
ポイントは斉藤に流れ勝ちに
パンチはあるが、ボディがやや弱く、スタミナ面に難点
原口がランキングを守り抜くのか
中釜が得意の強打で、再び、ランク入りを果たすのか
アンダーカードでは、草加有沢ジム「一押し」のサウスポー
7連勝中の岩渕真也が登場
内山(ワタナベジム)矢代(帝拳ジム)牛若丸あきべえ(協栄ジム)らと同じ
埼玉、花咲徳栄高校ボクシング部出身のアマチュアエリート
高校選抜3位、関東大会優勝 アマ戦績20戦13勝9KO プロ戦績7勝5KO2敗
桁外れの実力を持ちながら、ノーランカーということで、対戦相手がなかなか見つからず
マッチメイクは難航
今回の対戦相手は、タイ人に
合計8試合、草加有沢興行の熱闘をレポート
第8試合 メインイベント スーパーフェザー級8回戦
○小口雅之(3回1分58秒KO)吉川守人●
「ヅラボクサー」小口(草加有沢ジム、13勝3KO4敗2分け)と、京浜川崎ジムの吉川(8勝
3KO3敗2分け)の一戦
美輪明宏風の黄色いカツラで入場の小口
1回 グローブタッチもせずに、いきなり打ってくる吉川
闘志満々
この回は、やや吉川
しかし、2回 小口の右ストレートで、吉川、左目上をカット
ジャブから、右ストレート、左フック
中に入っての、ボディ打ちで小口のラウンド
そして、3回 小口の連打で吉川の傷口がさらに開き、ドクターチェック
3回1分58秒、レフェリーストップTKO
小口は、8連勝で14勝目
次回12月3日に予定される興行で、日本ランカーとの対戦を目指す
第7試合 スーパーフライ級8回戦 △原口清一(三者三様ドロー)中釜兵武△
日本フライ級12位、草加有沢ジムの原口(13勝6KO5敗)と、ノーランカー、白井具志堅
スポーツジムの中釜(10勝7KO5敗)の一戦
「スロースターター」と指摘されることが多い原口
エンジンのかかりが遅く、切れを欠く動き
1回は様子見ながら、2回は、ワンツーからの左フックをヒットさせる中釜のラウンド
ボディ狙いの原口だが、中釜のプレスはやまず
3回ラスト10秒に、原口の右
しかし、4回には中釜のヒッティングで、原口の右目上カット 流血
5回 ポイントの優位を自覚したのか、中釜、一転、足を使って、ヒットアンドアウエーのアウト
ボクシングに
5回まで、私は49-47
2ポイント差で中釜
6回 原口、激しいプレス
ようやくエンジンがかかってきた模様
中釜は、サークリング
下がりながら、迎え撃つが、この回は原口が優位
7回 原口は、中釜のボディを攻め立てる
中釜、明らかに失速
距離を詰めて、中釜に、ロープを背負わせる原口
6回 7回は、原口のラウンド
最終8回 2分過ぎ
原口の右がクリーンヒット
ぐらつく中釜
両者、壮烈な打ち合いに
試合終了
私は、77-76で原口
後半6回からの猛烈な追い上げで、劣勢の原口が逆転したものと思えた
公式のジャッジの採点は、77-76中釜、78-77原口 77-77
三者三様のドローに
原口には、序盤のペース争いで、後手に回らされ勝ちという課題が
中釜には、前回の斉藤友彦(草加有沢ジム)との一戦でもうかがえたボディの弱さ、さらに
スタミナ面に課題が残った
第6試合 ライト級8回戦 ○岩渕真也(3回1分51秒KO)ソムヌク・ソルヲラピン●
草加有沢ジム「一押し」の成長株、岩渕真也(7勝5KO2敗)が、タイのソマヌク・ソルヲラピン
(6勝1KO6敗1分け)に、3回KO勝ち
サウスポー同士の対戦
1回から、右ボディを織り交ぜたコンビネーションで岩渕の一方的なペース
2回2分半過ぎには、ロープに詰めて、連打
タイ人、ダウン
そして、3回、しつこくボディを攻める展開から、一転して、顔面に連打
「下から、上に」
フェイントの効果もあってか、顔面に、まともにもらったタイ人は、この試合、2度目のダウン
立ち上がってくるが、ダメージが深い、と判断したレフェリーが試合を止めた
上下の打ち分けで、タイ人を下し、8勝目を上げた岩渕だが、課題も
右ボディの打ち終わりに、サウスポー、ソマヌクのカウンターの左をもらう場面がたびたび
岩渕には、右ボディの打ち終わりに、頭をまっすぐ引いてしまうクセが
ここに、リターンの左が、まともにカウンターで、ヒットしてしまっていた
力まずに、力を抜いて、首、肩の筋肉を柔らかくして、リズムに乗って・・・
特に、ガードが下がり勝ちになる右ボディの打ち終わりには、まっすぐ頭を引くのではなく
ウイービング、ダッキングを心がけ、よく頭を振る必要があると思う
第5試合 スーパーフェザー級8回戦 ○入江一幸(2-0判定)橋本歩和●
花形ジムの入江(7勝2敗1分け)が、草加有沢ジムの橋本(9勝1KO6敗1分け)に、2-0
の判定勝利
橋本は、34才、約二年のブランクを経ての復帰戦
1回から、入江は徹底したアウトボクシング
いいパンチが入っても、すぐに、離れて距離をとる
畳み掛けて、パンチをまとめようとはせず
大胆に足を使って「打っては離れる」ボクシング
橋本は、果敢に前に出ようとするが、入江のスピードについていけない
出鼻にコンビネーションを浴び、ポイントを失う展開
4回までは、入江の流れ
しかし、5回から、入江のスタミナが失速気味に
口が開き、呼吸が苦しげ
ラスト10秒、橋本のフックがあごに
6回も、手数、有効打、ともに、橋本
5回、6回と、逆転しつつある流れに、7回、入江陣営は「打ち合い」を指示
しかし、詰まった距離では、パワフルな橋本のパンチが光る
最終8回を迎え、入江陣営「下がったら、負けるぞ」
前半の「アウトボクシング」を捨てて、インファイトを挑む入江
橋本、右目上をカット
入江の有効なヒッティング
ラスト20秒にも、右フックをクリーンヒットさせる入江
試合終了
勝敗は、判定にゆだねられ、76-76 77-76入江 78-75入江
2-0で、入江の勝ち
敗れた橋本は、セミの原口と同様に、出だしでペースをつかめず、後手に回ってしまった
ことによるポイントのロスが最後まで響いた
第4試合 ライト級6回戦 ○生田真敬(3-0判定)羽田野剛●
ワタナベジムの生田(4勝2KO4敗)が、草加有沢ジムの羽田野(4勝2KO3敗)に3-0の
判定勝ち
1回から、有効打にまさる生田のペース
羽田野は「戻し」が遅く、パンチのスピードに欠ける
最終6回まで、一貫して、生田が優位
勝敗は、判定にゆだねられ、59-57 60-55 60-54
3-0で、生田の勝ち
勝ちはしたものの、生田はバランスに、課題
特に、ステップワーク面
打ち出すパンチと、踏み出す足が逆になってしまう場面が何度かあったほか、足の動きを
意識せずに上体のみで、パンチを振るおうとして、足がそろってしまうシーンも
第3試合 ミニマム級4回戦 ○村尾和也(3回2分48秒TKO)原川智史●
草加有沢ジムの村尾(2勝2KO1分け)が、国分寺サートージムの原川(3勝1KO3敗)に
3回TKO勝ち
村尾は、頭を振って、ぐいぐいと前に出る右ファイター
上下の打ち分けも巧み
右ストレートで、体を起こさせてから、右アッパーといったコンビネーションも披露
ミニマム級ながら、アグレッシブに攻め続けるボクシング
3回1分過ぎ 村尾の右アッパーで、原川のアゴがはねあげられる
そして、この回ラスト30秒 村尾が連打
ダメージが深いと判断したレフェリーが試合を止めた
ひたむきに前に出て、攻める姿勢を崩さない村尾は見ていて、感情移入できる好ファイター
来年の新人王戦へのエントリーが楽しみ
第2試合 フライ級4回戦 ○サムライ綾(2-0判定)成田彰久●
協栄ジムのサムライ綾(1勝1KO1敗1分け)が、草加有沢ジムの成田(2勝2KO2敗)に2-0
の判定勝ち
サウスポーのサムライ綾は、1回からボディにパンチを散らしながら前進
押しまくるが、成田の左フックを受けて、ひざをつく
サムライ、ダウン
しかし、2回、3回とサムライは果敢にプレス
4回、これまで押され気味の成田が、意を決するかのように前に
壮烈な打ち合い
勝敗は、判定にゆだねられ、38-38 38-37 38-37
2-0で、1回にダウンを奪われたサムライの逆転勝ち
第1試合 58キロ契約4回戦 △萩原貢(2回2分46秒負傷引き分け)和田典久△
草加有沢ジムの萩原(1敗1分け)と、新日本木村ジムの和田(1勝)の一戦
中に入って、ボディ攻撃の和田
萩原はワンツー主体
1回の攻防で、萩原、鼻血
2回 偶然のバッティングで、萩原、試合続行不能
負傷引き分けに
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