伴流ジムのエース!方波見吉隆 鮮烈KO (9.19後楽園ホール) |
今回は9月19日に行われた「トクホンVダッシュ第70弾」から
メインの60.5キロ契約8回戦
伴流ジムの方波見吉隆 対 横浜さくらジムの仲田典由 の一戦
「日本ランキング入りを狙う若手ファイター達の熱き闘い!」
この興行のパンフレットのキャッチコピー
ランカーへの挑戦が期待される方波見吉隆選手
戦績14戦11勝8KO2敗1分け 26歳
2003年スーパーフェザー級東日本新人王兼MVP
2004年B級トーナメント優勝兼MVP
合気道とボクシングの融合を提唱する伴流ジムのエース
伴流ジムのボクサーの特徴は静かな動きのない状態から、一気に動く状態への転換の
コントラスト
静から動、動から静へのメリハリの効いた動き
じっとして動かないかと思って油断をすると一気に動く
また、動いてくるかと思うと、じっとして、動かなくなる
合気道のリズムをボクシングにとりいれたのだという
正統なボクシングを信奉する人から見ると「変則」のボクシングとなる
方波見選手のボクサーとして持って生まれた「武器」はリーチの長さ
179センチの長身で、腕も長い
しかもサウスポー
その上、伴流ジム独特の変則的なムーブがブレンドされる
対戦相手にとってはやりにくいことこの上ない
この方波見選手に挑むボクサーは仲田典由 横浜さくらジム所属
戦績23戦14勝4KO7敗2分け 29歳
2002年A級トーナメントライト級優勝
接近戦を得意にする右ファイタータイプ
方波見の距離をつぶして中に入り、連打をまとめたいところ
試合開始
1回 方波見は低いガードから右を突きつつ距離をとる動き
さらに右に回りつつ左を打ち込むチャンスをうかがう
仲田は頭を振りながら中に
左フックが一発入るが、目立った有効打はお互いにない
10-10
方波見の右のガードは極端に低い
右腕をだらりとおろしている構えで仲田ならずとも左フックを狙いたくなる
しかし方波見のふところは予想外に深い
2回から仲田はくっついてのボディ狙い
ガードをしっかりと固め、じりじりとにじり寄って方波見のボディを叩く
しかし、前に出てくる仲田に方波見の強打が炸裂
目に付いたコンビネーションは、右アッパーから左ストレート
この右アッパーは跳ね上げるように思い切り打ち込まれる
大振りのため、打ち終わりは一時的に危ない状態になるがその隙を狙おうと仲田が打ち込む
タイミングでロングの左が伸びてくる
2回は10-9 方波見
3回も展開は変わらない
方波見のコンビネーションが面白いように決まる
表情には出にくいが明らかに効いている仲田
そして4回 右アッパーから左 右アッパーから左
無慈悲なまでに思いきり打ち込まれる方波見の拳
さらに仲田にダメージが刻まれる
そしてラスト5秒
方波見の左が炸裂し、仲田、ひざからキャンバスに
立ち上がってくるものの眼の焦点が合わない
ダメージは深くレフェリーはテンカウントを宣告
4回3分5秒 方波見のKO勝ちに
「ちょっとずつ頑張っていきたいです」
試合後のリング上でのインタビュー
「最終的にはOPBF王者になりたいと思います」
世界王者、あるいは日本王者というべきところ
あえてOPBFというあたりが「変則」たるゆえん
「応援よろしくおねがいします」
つるつるのスキンヘッドでお辞儀
控え室へ
ノーランカー方波見吉隆
戦績は15戦12勝9KO2敗1引き分け
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