故村上潤二選手追悼八王子中屋ジム興行 (11.14京王プラザホテル八王子) |
八王子中屋ジム主催
元日本スーパーフェザー級6位村上潤二選手の追悼興行
会場は京王プラザホテル八王子5階「翔王」
まずはじめに黒須隆一八王子市長の開会宣言
続いて、リング禍でお亡くなりになった伊礼喜洋選手の名前を残すために設けられた
「伊礼杯」の授与式
授与されたのは昨年度ミドル級新人王の渕上誠選手(八王子中屋ジム)
故伊礼選手はデビュー以来無傷の8連勝で、2001年フライ級全日本新人王に輝き
日本フライ級10位にランクイン
翌年2002年3月24日に行われた内藤佳紀選手(横田スポーツジム)との6回戦で判定
負け
試合後、意識を失い4月9日帰らぬ人となってしまった
「伊礼杯」のトロフィーは故伊礼選手の新人王獲得時の歓喜のポーズをかたどったもの
彫刻家でもある八王子中屋ジム中屋会長自身がデザイン
トロフィーは故伊礼選手の弟にあたる方がリング上で渕上選手に授与
続いて今年6月心不全でお亡くなりになった村上潤二選手(八王子中屋ジム)追悼の
セレモニー
故村上選手の最後の試合は5月19日
小堀佑介選手(角海老宝石ジム)との間で行われた日本・東洋太平洋スーパーフェザー
級ダブルタイトルマッチ
セレモニーには日本スーパーフェザー級チャンピオン小堀佑介選手(角海老宝石ジム)
もリングに
冥福を祈るテンカウントゴングが鳴らされた
全6試合八王子中屋ジム興行の熱戦をレポート
第1試合 ライトフライ級4回戦 ○原川智志(2-1判定)塩澤直紀●
国分寺サイトージムの原川(3勝1KO4敗)と角海老宝石ジムの塩澤(2勝2KO)の一戦
1回 塩澤がシャープな右でダウンを奪う
塩澤は若干17歳 2勝2KO
パンチがあり当て勘もよい
ダウンを奪われた原川は2回以降必死の反撃
思い切った踏み込みからの右
ガードを固めてプレスし左右のフック
しつような前進に塩澤は押されがち
左フックをカウンターで合わせるが原川の圧力はやまない
最終4回は明確に原川のラウンド
決定的な有効打は許していない塩澤だが手数で原川がまさる
4回は塩澤にスタミナ消耗の色
試合終了
勝敗は判定にゆだねられ
38-37塩澤 38-37原川 38-37原川
2-1で原川の勝ち
ダウンを奪われた原川だったがその後開き直って攻勢に出たのが奏効
勝って戦績を4勝4敗のタイに
第2試合 66キロ契約8回戦 ○加藤壮次郎(2-0判定)チャールズ・ベラミー●
日本ウエルター級5位、八王子中屋ジム期待のチャールズ・ベラミー(6勝3KO)と3連敗
中の元同級6位、協栄ジムの加藤(18勝10KO9敗2分け)の一戦
ベラミーは2005年全日本ウエルター級優勝 アマ7戦全勝
筋骨隆々とした肉体ながら攻めに強引さはない
アップライトでジャブからのワンツー主体
KOよりはポイントを積み重ねることを主眼とした右ボクサータイプ
加藤は「変則」の右ファイター
フック、アッパー、ストレート
すべてのパンチに独特の角度とタイミング
1回 加藤の変則的な動きにやりにくそうなベラミー
ベラミーのジャブ、ストレートを独特のボディワークでかわす加藤
一進一退
互角の攻防が続く
6回 加藤、左目上を大きくカット
ストップされるかもしれないと判断したのか7回から加藤はさらに圧力を強める
詰めてアッパー、フック
ワンテンポ遅れて打ち込まれる独特のリズムの連打にベラミーは戸惑い気味
後手に回らされる
7回 最終8回は明確に加藤のラウンド
試合終了
勝敗は判定にゆだねられ
77-77 77-76 78-76 2-0で加藤の勝ち
持ち味の変則ファイトに巻き込んで後半ポイントを奪った加藤がプロアマ全勝のベラミーを
下しランク復帰を確実に
第3試合 バンタム級4回戦 ○三浦茂樹(3-0判定)貞光俊宏●
18古河ジムの三浦(2敗1分け)が白井具志堅スポーツジムの貞光(3敗)に3-0の判定
勝ち
プロ初勝利をあげる
ジャッジの採点は3者とも40-37で三浦
第4試合 ライト級8回戦 ○荒川仁人(1回1分51秒Ko)ラモナ・プルバ●
2005年全日本ライト級新人王、八王子中屋ジムの荒川(11勝7KO1敗)がOPBFライト
級6位、インドネシア同級王者、ラモナ・プルバ(18勝7KO3敗1分け)を1回左ストレー
トでKO
OPBFランキング入りを確実なものに
このKO劇で荒川は「まろんグループ杯最優秀選手賞」を受賞
第5試合 ミドル級6回戦 ○淵上誠(5回1分41秒負傷判定3-0)吉田真樹●
2006年ミドル級新人王、日本ミドル級8位、八王子中屋ジムの淵上(7勝1KO5敗)と
新日本カスガジムの吉田(5勝3KO6敗1分け)の一戦
両選手サウスポーながらファイトスタイルは好対照
淵上は足を使って手数を繰り出すボクサータイプ
吉田は低い姿勢で打たれ強さを武器に距離を詰めて攻勢をとるファイタータイプ
過去2戦はいずれも淵上の判定勝ち
1回からペースをにぎったのは淵上
ただ吉田のタフネスぶりは相変わらず
淵上の左ストレート、右フック
さらにクロスレンジでのアッパーをもらっても前に前に
低い姿勢で前に出る吉田はバッティングで流血
5回 この傷が試合続行不可能なものと判断したレフェリーが試合を止める
勝敗は判定に
三者とも50-45 3-0で淵上が吉田に勝利
第6試合 53.9キロ契約8回戦 ○アルド(1回1分50秒TKO)市川和幸●
OPBFバンタム級8位、八王子中屋ジムの成長株市川和幸(10勝4KO1敗2分け)と
OPBF同級2位、インドネシア同級王者アルド(11勝5KO3敗1分け9の一戦
今年1月13日にOPBFバンタム級5位、フィリピン王者のマイケル・ドミンゴに勝った一戦
が出世試合になりOPBFランク入りを決めた市川
勢いに乗ってOPBF2位のアルドをも下したいところ
もともと地力はある選手
アマ33戦25勝の実績
2003年B級トーナメントバンタム級優勝
昨年11月には日本タイトル、OPBFタイトル合計3度の挑戦を果たした角海老宝石ジムの
木嶋安雄に善戦
引き分けに
ところが一瞬の油断
1回半ば過ぎ
アルドの伸びのある強い右をまともにもらって市川ダウン
意識がなくなってしまうほどの衝撃で市川はキャンバスに倒れこんだまま動けず
レフェリーが即座に試合を止めた
市川は担架に乗せられて退場
また、この日の興行
ラウンドガールを務めたのはおなじみの「梅ちゃん」こと梅田英実さん
セミファイナル終了後の休憩時間
新しい衣装に着替えた様子
衣装の上にジャージ
ところが、メインがアルドの1回KO勝ち
「新しい衣装」を披露できないままに終わってしまった
流れ的に言ってかなり大胆な露出?が期待されたところ
せっかくのメインを任されながらいいところなく敗退したことはもちろん
いろんな意味で
市川選手の責任は重大である・・・???
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