内山高志と禁酒 |
今週(1/27~2/2)はホールに足を運ぶこと3回
28日月曜日 横浜光ジム主催「ダイナマイトパンチ」
観戦レポートもアップ
セミの加藤選手、本当に素晴らしかった
メインの赤穂選手、狙いすぎ、大振り、単発
ハードパンチャーの三大悪癖の露呈
1月5日の小堀選手の戦いぶりが重なって見えてならなかった
5回にボディにパンチを散らしていたけど
あれをはじめからていねいにやるべきだったと思った
29日火曜日 ヨネクラジム主催興行
実はヨネクラジムの後援会に入っている
ここ3年位
この日のメインは
杉田祐次郎(ヨネクラ)対芹江匡晋(伴流)
杉田祐次郎選手はヨネクラジムの若手のエース
パンチがあるのが魅力
ただしアゴが上がり勝ちでガードが甘い点
あとスタミナ面が課題
1回 いきなり大振りの左フックで芹江からダウンを奪う
ところがそのあとがいけない
ダウンを奪った大振りの左フックに過度に頼る攻撃
フェイントを入れたり、パンチを散らすきめ細かさに欠ける
一度クリーンヒットしたパンチだ
芹江だって二度は食わないだろう
大振りの左フックは空転
打ち終わりを的確な芹江の右が襲って、形勢は逆転
8回以降は蓄積するダメージ、さらにスタミナ消耗もあってダウン寸前
そして10回レフェリーストップTKO
芹江がランカー杉田祐次郎を下しランク入り
ややストップのタイミングが唐突な気もしたが
至近距離で杉田の表情を凝視していたレフェリー浅尾氏の判断を尊重したい
月曜の赤穂といい 火曜の祐次郎といい
ハードパンチャーはどうしても攻めが粗くなりがちに
1月5日の小堀選手も同様だ
また話が小堀選手に行ってしまった
元に戻す
30日 水曜は午後8時からビータイトラジオ収録
佐々木基樹選手(帝拳ジム)
彼はやはり面白い
2/16のサンテリャンとのタイトルマッチは必見
薄いグローブで戦うようなのでKO決着の可能性が極めて高い
「薄いグローブはパンチがあるサンテリャンに有利じゃないですか」
収録後、グローブの件を話す瀬端さんに、佐々木選手
「そんなことないよ、佐々木も湯場を倒した時のように攻めればいいんだから」
「・・・・・・・・・・」
「勝った方が強い。プロモーターとしてはそれしかいえないよ」
たしかに瀬端さんの言うとおり
プロモーターの役割は魅力あるカードを提供しファン(お客様)を満足させて最終的に赤字を
出さず、利益につなげること
どっちが勝つかは二の次、三の次
薄いグローブについては
有利も不利もない
KOの確率が増すのはお互い様だ
そして2月2日 土曜日
昼から「子猫の涙」というボクシング映画を新宿ガーデンシネマに見に行った
これ、メキシコ五輪銅メダルの森岡栄治さんを主人公にした映画
甥にあたる森岡利行氏が監督、脚本
船橋ドラゴンジムの渡辺昌龍会長がなぜかちょこっと出演している
主人公に変に感情移入せず
突き放した視線で淡々と描くこの映画のスタンスがとても心地よかった
ただ、現役のボクサーの方は見ないほうがいいかも
鬱になる確率大
銅メダリストとして期待されながらも
失明して挫折した元プロボクサーの物語なので
なにしろ主人公の森岡栄治
やることなすこと失敗に次ぐ失敗
奥さんとも離婚 借金だらけ
ついには株の偽造容疑で警察に逮捕されてしまう
兄は借金苦で飛び降り自殺
こう書くととんでもなく暗い映画のように思われるかもしれないがそれがどうして
ほのぼのとしたユーモアにあふれたタッチで描かれる
ボクシングファンなら一応、見ておいたほうがいいかと思う
「一ポンドの福音」なんて
制作サイドが視聴者を甘く見ているとしか思えないお子ちゃま向けドラマを見るよりは
時間の使い方として有益のはず
映画のあとはホールに
この日はもう内山高志選手(ワタナベジム)に尽きる
OPBFスーパーフェザー級タイトルマッチ
チャンピオン内山高志 対 挑戦者山崎晃
ノックアウトダイナマイトは
強くて、凄くて、上手かった
この「上手かった」ってところ、特に強調しておきたい
彼は実は稀代のテクニシャン
なんでもプロキャリアの中で、ダウンを奪われたタイのムアンファーレック戦の1ラウンドを
除いて
全てのラウンドを10-9でとっているのだとか(ボクシングアイさんの情報)
いかにポイントをとるのが上手いかということ
左を切らさず、右を叩き込んでボディに散らす
山崎選手が前に出てきたら左ボディ、左フック
あるいは右アッパーを合わせる
距離のとりかたも絶妙
この試合も私の採点では全ラウンド内山の10-9
とにかく強いわ
内山対小堀、を期待するファンの方も多いと思うけど
現状ではカードを組めない
組みたくない
つーか、大反対
いまさら日本、東洋の二冠統一戦といっても
今、内山選手が保持するベルトはそもそも2007年5月19日
小堀選手が村上選手(八王子中屋ジム)との二冠統一戦に勝って獲得したものの
すぐに放棄したベルトだ
小堀選手にとってはいまさら再び内山選手を相手に二冠戦を行うメリットはない
やらないよりもやる方が明らかにメリットが大きい
そんな状況が生まれない限り、あまりにもリスクが高い
話は変わって
ボクシングガールの綾香ちゃんが実は大の内山ファン
忙しいスケジュールの合間をぬってこの日、内山選手の応援にホールへ
写真は勝利後の控え室での一枚
さらに試合前には花束を内山選手に
「どうせなら何かメッセージを添えた方がいいと思うよ」
私の勧めもあって
花束に激励の手紙を添えた次第
実はこの手紙
もともとは文章に続いて綾香ちゃん作のイラストが
ところがあまりに「素晴らしい」出来栄えすぎて
「恥ずかしいですよー」
と彼女
問題のイラストの部分は手紙から彼女の手で切り離されてしまう
ただあまりにも「素晴らしい」出来栄えなので
このまま世に知られないのはあまりにももったいない
そこで本人にはあえて事前に了解をとっていないのだがここに公開
とにかくかわいらしいとしか言いようがないイラスト
どうでしょう
ちなみに向かって左は内山選手(らしい?)
右は綾香ちゃん(らしいっす?)
なお、先週からはじめた「プチ断酒」は継続中
実はこの「プチ断酒」
一気に「期限付きの全面禁酒」にする
「期限付き」というよりは「条件付き」か
つまり、ある条件が満たされない限り、一切、お酒は口にしない
いいかえれば、ある条件がかなえば、そのときはじめてお酒を口にする
その条件とは何か
ズバリ
「小堀佑介選手が世界チャンピオンになること」
彼が世界王座に輝くその日まで一切、酒は飲まない
誓う
ことの発端は2008年1月8日
この日は小堀選手の師匠、田中栄民トレーナーの誕生日
そこで有志で、田中トレーナーの自宅に集まりささやかなお祝いを
手ぶらで参加というわけにもいかないので、池袋東武デパートで奮発して高級酒
「ドンペリ」を購入
ところがお祝いの場に着くと
田中トレーナー側ですでにお酒の用意
ワインとかビールとか
せっかくの「ドンペリ」は結局、封を開けられずじまい
「ドンペリ、どうしましょうか」
私の問いに田中トレーナー
「小堀が世界チャンピオンになったら飲みましょう」
一同爆笑
その後、健康上の理由から「プチ禁酒」を決めたことは先週の日記に書いた
ずっとアルコールを口にしない中、よくよく考えてみた
いっそ、プチ禁酒なぞといわず「全面禁酒」にしよう
それで禁酒明けに飲む最初の一杯が
あの「ドンペリ」だったらドラマチックで面白い
よし、そうしよう
それに決めた
以上のような経緯で
「条件付き全面禁酒」をすることにしてみた次第
いつの日か
長い禁酒にピリオドを打つ一口の「ドンペリ」は
生涯またとない最高の味になるに違いない
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