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2008年 02月 02日
加藤「デーブ」善孝 ランカー中村を撃破! (1.28後楽園ホール)
2008年1月28日  後楽園ホール

「第73回ダイナマイトパンチ」 横浜光ジム主催

メインに抜擢されたのは 9戦8勝5KO1分け 

無敗のハードパンチャー赤穂亮

ランキングにも入っていない赤穂選手をあえてメインに

所属する横浜光ジムの期待の大きさがうかがえる

ランキング獲得→日本王座挑戦に向けて豪快なKO勝利が望まれるところ

セミには日本スーパーライト級10位

相模原ヨネクラジムの中村徳人が登場

角海老宝石ジムのノーランカー、加藤善孝と激突

当初は同じ角海老宝石ジムの坂本大輔との対戦が決まっていた

ところが大きく報じられた事件が原因で、で坂本は出場不能

急遽、加藤が代役に

そもそも、実は

中村の対戦相手として、真っ先にオファーされたのは加藤だった

加藤との対戦交渉がまとまらず、「代役」に抜擢されたのが坂本

さらにその坂本が出場不能になった結果、「代役」になったのが元に戻って
加藤に

ランカー中村との対戦が決まった加藤

対戦を受諾したものの準備期間も短く対戦相手は一階級上

スーパーライト級のランカーで日本タイトルへの挑戦経験もある

加藤のブログ「加藤善孝の虎視眈々」によれば

「不安と不満」 でいっぱいだったようだ

「代役の代役」としてランカーに挑戦する加藤

果たしてランカーの壁を破り、ランキングを獲得する事ができるのか

ほかにアンダーカードとして6回戦2試合 4回戦2試合

「第73回ダイナマイトパンチ」

合計6試合の熱闘を完全レポート


第6試合メインイベント スーパーフライ級8回戦 ○赤穂亮(3-0判定)難波拓人●

横浜光ジム期待の新鋭、赤穂(8勝5KO1分け)が明石ジムの難波(7勝2KO5敗1分け)
に3-0の判定勝ち
( 79-75 79-74 80-74 )

KO勝利が期待された赤穂だったが結果は判定

1回から赤穂は大きなモーションからの左フックで攻め立てる

難波は足を使って防御に徹するボクシング

攻勢をとっているのは赤穂だがクリーンヒットは少ない

「早く倒そう」と気ばかりがあせっている印象


狙いすぎ、単発、大振り、上狙い

ハードパンチャーにありがちな悪癖に終始

5回には、戦い方を変えてボデイ狙い

パンチを下に散らす工夫を見せる

しかし7回以降「倒せないまま判定になってしまう」というあせりからか

狙いすぎ、単発、大振り、上狙い

元の粗いボクシングに逆戻り

試合終了

勝敗は判定にゆだねられ 79-75 79-74 80-74

3-0で赤穂の勝ち

勝った赤穂に笑顔なし

ワンサイドゲームではあったものの試合内容は拙戦といって過言なし

赤穂選手の今後に大きな課題を残す一戦に






第5試合 スーパーライト級8回戦 ○加藤善孝(7回1分54秒TKO)中村徳人●

日本スーパーライト級10位、相模原ヨネクラジムの中村(13勝3KO10敗)と角海老宝石
ジムのノーランカー、加藤(11勝2KO2杯分け)の一戦

打たれ強くスタミナ豊富な中村は前に出て中に

加藤は左を突いて距離をとってコンビネーション

2回 2分40秒過ぎ 加藤のワンツーがまともにヒット

中村、ダウン

立ち上がるも深いダメージ

加藤は一気に攻めるが、ここでラウンド終了のゴング

3回 加藤の手数が減る

ダウンを奪われた中村が必死の反撃

4回 一貫して前に出る中村に加藤はアッパーで迎撃

さらに左フックをフォロー

また右のショートも多用

一方的な加藤のペース

しかし中村はタフ

決してあきらめない

7回 打たれ続ける中村 右目上をカット

連打で攻め立てる加藤

ここで中村陣営セコンドからタオル投入

7回1分54秒TKO勝ち

加藤が中村を破り、スーパーライト級弟9位にランクイン





第4試合 スーパーライト級6回戦 ○張飛(3回2分13秒TKO)千葉龍史●

2007年西日本スーパーライト級新人王、明石ジムの張飛(4勝3KO5敗)が、2006年
西軍スーパーライト級新人王、横浜光ジムの千葉(6勝5KO)を3回TKOに下す

1回は様子見

互角

2回は張飛のラウンド

千葉は左フックがオープン気味

動きにキレを欠き、スピード不足

張飛は手数も出てスピードにもまさる

3回 1分過ぎ 張飛の右ストレートで千葉のひざが揺らぐ

1分半過ぎ 返しの左フックがクリーンヒット

張飛、ダウン

立ち上がったもののダメージは深い

すかさず張飛はラッシュ

レフェリーストップを呼び込んだ




第3試合 113ポンド契約6回戦 ○阿知和賢(2-0判定)阿修羅優作●

横浜光ジムの阿知(4勝1KO1敗1分け)が、アポロジムの阿修羅(4勝2KO1敗1分け)に
2-0の判定勝ち
( 58-58 58-56 59-55 )

右ファイタータイプの阿知は前に出て左右のフック

阿修羅は距離をとって戦うアウトボクサータイプ

阿知の前進をさばく

入ってくるところに左フック、左アッパー、右ストレート

ボディ打ちも巧みで2回まではやや阿修羅のペース

しかし3回 

阿知の右がクリーンヒット

阿修羅は足さばきは問題ないが、上体が固く頭が振れていない

遠い距離からの阿知のパンチをまともにもらってしまう

5回以降、阿修羅のスタミナが消耗

手数にまさる阿知のペースに

試合終了

勝敗は判定に

2-0で阿知の勝ち


第2試合 56キロ契約4回戦 ○小野遼太郎(3-0判定)岩鬼城●

横浜光ジムの小野(3勝2KO)がファミリーフォーラムジムの岩鬼(2勝2KO9敗)に3-0の
判定勝ち
( 39-37 40-37 40-37 )

1回 小野はやや見すぎ

岩鬼が手数勝ち

しかし2回以降、小野は左からのコンビネーション

有効打、手数ともに小野のペースに

勝敗は判定にゆだねられ

3-0で小野の勝ち

小野は戦績4戦4勝2KOとなり全勝をキープ







第1試合 スーパーバンタム級4回戦 ○土岐龍之介(2-0判定)田代智幸●

相模原ヨネクラジムの土岐(1敗)がFTB益子ジムの田代(4敗1分け)に2-0の判定勝ち
( 38-38 38-37 38-37 )

1回 1分過ぎ 土岐の右で田代ダウン

しかしこのピンチをしのぐと2回以降、田代反撃

土岐は受けに回りがちに

田代はプレスをかけてくっついての手数

土岐はスタミナが消耗しているのか手が出ない

最終4回 土岐は左をしっかり突いて距離をとり田代を中に入れない作戦

田代、土岐の左で鼻血

試合終了

勝敗は判定にゆだねられ 2-0で土岐の勝ち

土岐がダウンを奪っての判定勝ちでプロ初勝利




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by box-houkoku | 2008-02-02 07:25 | 現地ナマ観戦記
2008年 01月 30日
絶対王者、木村登勇V11! (1.19後楽園ホール)
2008年1月19日  後楽園ホール

第431回ダイナミックグローブ 横浜光ジム主催

メインは日本スーパーライト級タイトルマッチ

王者、木村登勇(横浜光ジム) 対 挑戦者、松本憲亮(ヨシヤマジム)

WBAスーパーライト級15位、WBC同級6位

目下10連続防衛中の王者、木村

王座を守りきれば11度目の防衛

スーパーライト級日本タイトルでは新記録となる

39戦32勝16KO5敗2引き分け

この強さを支えるものが「木村術」

木村自身が命名した独自のボクシングテクニックだ

「木村術」とは何か

考察してみた過去記事から引用 




強さの秘密は「木村術」と自称する独自のテクニック

「いかに相手のパンチを避けて、いかに自分のパンチを当てるか」

勝利のために、日々の練習、実戦経験の中から、細かい工夫を積み上げて木村選手自身が
編み出したもの

木村のボクシング人生の結晶だ

「木村術」 その詳細は一切不明

ただし、その内容を推し量る手がかりは今までの試合や木村自身の発言の中にあるはず。

まずは、木村選手自身の発言から

①木村術の基本は「人に教えてもらうのでなく、自分で考えること」

②「空いているところを打つんです。だからよく変な体勢から打つといわれたりしてるけど・・・」

③得意なパンチは木村術パンチ (横浜光ジムHPより)

④「ストレートにしてもいろんなストレートがあって、ジャブにしても、フック、アッパーにしても
  いろんな種類があるんです。タイミングを変えたり、距離や角度を変えたり・・・それにリズ
  ムですね。そんなことを自分なりに考えながらパンチを出しているんです。それが木村術
  の実態ですかね」(原功氏のインタビューより)


次に木村選手の試合で目に付くポイント

①緩急自在 バランスがよく、動きがやわらかい

②左はノーモーションで打ち込まれる上、本来、右利きの選手の左
ということもあってか、軌道が独特で、出所が読みにくい

③ガードはやや下げ気味

④相手の動きをよく観察している

⑤思わぬ角度、体勢からパンチが出る。体がやわらかく、まさに
「空いているところ」を形にとらわれずに攻撃するボクシング

⑥パンチを打ち込むとほぼ同時に、頭が動く。頭を動かしながらのパンチ

⑦表情は常に冷静

⑧中間距離でのパンチの交換には絶対の自信 インファイトはやや苦手(佐々木戦など)

特に、注目すべきは②、⑤、⑥

木村選手のスタイルが、変幻自在で、つかみどころがないといわれる所以(ゆえん)だ。

木村術とは何か

決まった形、やり方にとらわれることなく、「打たれずに打つ」ことを自ら工夫し、実践する
ボクシング、といえるのではないだろうか


チャンピオン木村に挑戦する松本(ヨシヤマジム)は同級8位の右ボクサーファイター

アマ38戦25勝、プロ26戦20勝15KO3敗3分け 

現在引き分けを7連勝中の28歳

ただし26戦中12戦がタイ、インドネシア、韓国の選手

これらの地域の選手との対戦成績は12戦11勝9KO1敗

対して、日本人選手との戦績は14戦9勝6KO2敗3分け

対日本人選手に限定すると過去5試合、KO勝利はない


「絶対王者」木村が日本スーパーライト級新記録となる11度目の防衛に成功するのか

「聖地」後楽園ホール初登場、7連勝中の松本が勢いに乗ってビッグアップセット(大番狂わ
せ)を引き起こすのか


アンダーカードも見どころいっぱい

セミでは「男前ボクサー」元NO1ホストの伊藤博文(相模原ヨネクラジム)が昨年度B級
トーナメント優勝の篠崎生思郎(ヨネクラジム)と激突

セミセミは昨年度A級トーナメント決勝戦のダイレクトリマッチ

優勝の李冽理(横浜光ジム)対円谷篤志(アベジム)

さらに日本バンタム級トップコンテンダー、臼井欽士郎(横浜光ジム)も登場




全7試合の熱闘を完全レポート


メインイベント 日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦
○チャンピオン、木村登勇(7回1分37秒TKO)挑戦者、松本憲亮●


チャンピオン木村のワンサイドゲーム

1回から木村の左がヒット

ほぼ一方的な展開

離れた距離ではヘッドスリップを効かせた左

詰まると変則的な打ち出しからのアッパー

5回 木村がやや打ち疲れ

自分からクリンチに行くシーンもあるが木村優位の流れは変わらず

打ち込まれながらも前に出る松本だが反撃のきっかけをつかめない


回 木村の連打で防戦一方の松本

ダメージが深刻と判断したレフェリーが試合を止めた

国内に敵なし、をあらためて強く印象付けた王者、木村

スーパーライト級では最長となる11度目の日本王座防衛に成功

1978年3月15日生まれの木村はすでに30歳

デビューは1996年5月20日 12年のキャリア

世界戦の早急な実現が待たれるところ


第6試合 セミファイナル スーパーライト級8回戦
○伊藤博文(8回48秒KO)篠崎生思郎●


元日本スーパーライト級12位、「男前ボクサー」相模原ヨネクラジムの伊藤(9勝7KO2敗
1分け)が昨年度B級トーナメントライト級優勝、ヨネクラジムの篠崎生思郎(8勝2KO2敗)
に8回TKO勝ち

篠崎は初の8回戦

「元NO1ホスト」という伊藤だが、そのイメージとは裏腹にボクシングは基本に忠実、真面目
そのもの

1回なんと1分10秒まで一切、右は打たず

左ジャブのみ

右ファイタータイプの篠崎に対し、リーチでまさる伊藤は左を切らさず距離をとる戦い方

ジャブから右、さらに左ボディ

篠崎は中に入れない

2回2分過ぎ 伊藤の左フックがクリーンヒット

篠崎、ぐらつく

3回まで伊藤優位の流れ

4回 ペースを変えようと篠崎、プレスを強める

ややもてあまし気味の伊藤

この回はほぼ互角のラウンド

しかし5回以降、ペースはまたもや伊藤に

基本に忠実に、左からのコンビネーションがクリーンヒット

詰めて中に入りたい篠崎だが、上体がやや固い印象

詰めるスピードに欠け、詰め方も一本調子で柔軟な変化に乏しい

ダメージの蓄積、スタミナの消耗から7回以降、篠崎の手数に衰え

最終8回 伊藤、一気に攻勢

手数をまとめて連打

右アッパー二発からのワンツーがクリーンヒット

篠崎、ダウン

レフェリー浦谷、即座に試合をストップ

「男前ボクサー」伊藤が8回48秒KO勝ち

3連続KOで7連勝





第5試合 フェザー級8回戦 ○李冽理(3-0判定)円谷篤史●

昨年度A級トーナメント決勝戦のダイレクトリマッチ

日本フェザー級11位、横浜光ジムの李(8勝5KO1敗1分け)とアベジムの円谷(12勝6KO
6敗1分け)の一戦

1回 やや低い姿勢から前に出る右ファイタータイプの円谷

しかし、李はバックステップ、サイドステップ

足を使って距離をとり手数

李がペースを握る

2回 開始30秒過ぎ 李の右フックで円谷、ぐらつく

ラスト10秒にも李、ショートの右フック

ひざが落ちる円谷

2回は10-8に近い10-9 李のラウンド

3回もペースは李

ファイタータイプの円谷だが、クロスレンジの打ち合いでは回転にまさる李が優位

中間距離ではノーモーションで繰り出される右フックをまともにもらってしまう

4回 戦い方を変えてきた円谷

ファイタータイプのはずの円谷が足を使って距離をとり、特に李の右フックを警戒

李の右をはずすことには成功するが、手数、有効打とも李の優位は変わらず

李は上下に散らすコンビネーションで攻めてペースを守る

7回 判定では不利と判断したのか

円谷が捨て身の反撃

前に出て李と打ち合う

ファイターの面目躍如

ほぼ互角

最終8回もクロスレンジでの打ち合い

試合終了

勝敗は判定にゆだねられ、79-76 78-74 79-73

3-0で李の勝ち

李がダイレクトリマッチを制し、円谷を返り討ちに


第4試合 54キロ契約8回戦 
○臼井欽士郎(5回2分25秒KO)ジョッキーレック・シッスーイ●


日本バンタム級1位、OPBF4位、WBC40位、横浜光ジムの臼井(15勝7KO1敗)がタイの
ジョッキーレック(9勝4KO4敗1分け)に5回KO勝利

1回から左ボディを決める臼井のペース

5回 1分半過ぎ 強烈な左ボディアッパーでジョッキーレック、ダウン

なんとか立ち上がったものの再度の左ボディで2度目のダウン

カウントアウト

臼井が勝って、ランキング1位の座を守りぬいた


第3試合 スーパーフェザー級6回戦 ○松村浩太郎(3-0判定)木村拓磨●

ワタナベジムの木村(5勝3KO9敗2分け)はこの一戦で引退

最後の対戦相手はミナノジムの松村(4勝1KO3敗2分け)

1回から手数にまさる松村のペース

引退試合とあってか木村は精彩を欠く

4回はやや木村

しかし、5回、最終6回と松村はボディに打ち分けて攻勢

試合終了

勝敗は判定にゆだねられ 59-57 59-56 59-56

3-0で松村の勝ち


第2試合 フェザー級4回戦 ○宇都宮敏鉱(3-0判定)チャベス高久●

ファミリーフォーラムジムの宇都宮(4勝1KO3敗1分け)がひたちなかジムのチャベス
高久(4勝4KO4敗)に3-0の判定勝ち

リーチにまさる宇都宮は足を使ってのアウトボクシング

低い姿勢からウイービング、ダッキング

頭を振って前進するチャベス

宇都宮のアッパーが低く構えるチャベスの顔面にヒット

有効打は宇都宮が優位

最終4回 宇都宮はアウトボクシングから前に出ての打ち合いに

応じるチャベスとの間で激しいパンチの応酬

しかし40秒過ぎ 従来のアウトボクシングに戻す

チャベスをさばいて試合終了

勝敗は判定にゆだねられ、39-38 39-38 39-37

3-0で宇都宮の勝ち


第1試合 バンタム級4回戦 ○芝田もーと(3-0判定)若松真之●

3勝2KO6敗1分け、八王子中屋ジムの芝田と3勝2Ko4敗1分け、輪島スポーツジムの
若松の一戦

ともに3勝

勝った選手がB級ボクサーに昇格

左ジャブから右アッパー、右ストレート

さらに打っては回り的をしぼらせず

先手をとることを心がける芝田のペース

上下の打ち分けも巧み

3回までは芝田の一方的な優位

最終4回 さらに攻勢を強め、距離を詰める芝田

打ち合いになり、若松のパンチもようやく当たる

4回はほぼ互角

試合終了

勝敗は判定にゆだねられ 三者ともに39-37

3-0で芝田の勝ち





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by box-houkoku | 2008-01-30 18:46 | 現地ナマ観戦記