プロレスラー三沢光晴氏のご冥福をお祈りします |
四天王プロレスには何回も武道館に足を運び涙した。
「プロレスはヤオ」
そんなことはわかってるんだ
それでもなお感情を揺さぶる真実があった
ただのフェイクとは切り捨てられない切迫感があった
言葉の力はむなしい
あの場であの時間を共有できていればよくわかったはずだ
これほどの興奮とこれほどの感動をボクシングで感じたことは
数えるほどしかなかった
いつ死人が出るかと気が気ではなかった
眼底骨折やその他の故障
記憶障害
明らかにパンチドランカーの初期症状と思われる選手もいた
でもすべて「プロレスはフェイク」で片付けられてしまう
たしかに「フェイク」だ
しかし肉体に刻まれた痛みは「リアル」
真実なのだ
そして常に「リアル」とは残酷なものだ
ハッピーエンドなんてほとんどない
やはり、予期されたことではあったが
三沢光晴はリングで死んだ
息絶えてしまった
プロレスラーは相手に勝つ以上に
観客に勝たねばならない、という
「観客に勝つ」とはどういうことか
それはなけなしのお金を使って会場に来たお客様を泣かせて
その魂をつかむことだ
小堀選手が王座を奪ったあの日のディファ有明
お客様の半分以上が泣いていたと聞いている
この観点から見れば国内のボクシングのプロモーターは一部を
除き全員失格だ
馬鹿たれ!!!!