横浜光ジム瀬川・臼井・小林そろって白星!(12.4後楽園ホール) |
第58回ダイナマイトパンチ 横浜光ジム主催
メインは、横浜光ジム期待のランカー、瀬川正義が登場
日本ライトフライ級7位
戦績11戦10勝2KO1敗
10月に予定されていた亀田興起対ランダエタの再戦延期の原因となったのは、亀田選手
がスパーリング中に負ったまぶたの怪我
この時のスパーリング相手が、実は瀬川選手、22歳
亀田選手と同じサウスポー
スピード、バランスにすぐれ、切れのよい左ストレート、右フックが武器
対戦相手は、日本ミニマム級9位、野口ジムの鈴木誠選手
過去二度にわたり日本ミニマム級王座に輝いた34歳のベテラン
亀田興起選手をスパーリングで苦しめた実力者瀬川選手は、このランカー対決を制する事
ができるのか
セミには、やはり横浜光ジムのランカー、臼井欽士郎選手
日本バンタム級3位、2005年A級トーナメント優勝
戦績は13戦12勝5KO1敗、26歳
対戦相手は全日本パブリックジムの岩崎健二選手
戦績は5勝3KO7敗2分けと負け越しているが、闘志を前面に打ち出して前に出る
ファイタータイプのサウスポー
来年中の、日本タイトル挑戦を目指す臼井選手
ビッグチャンスに燃えるノーランカー岩崎選手を下して、目標に近づくことができるのか
さらに、セミの前には、元日本フェザー級1位、小林生人選手の再起戦
全日本新人王に輝き、無敗のまま、日本タイトルに挑戦した小林選手
ところが、当時の日本フェザー級王者渡邉一久選手のラフファイトに苦しめられて、3-0の
判定負け(今年5月20日)
渡邉対小林の日本フェザー級タイトルマッチについては 過去記事 あります
さらに、9月2日に、ノーランカーの秋葉慶介選手にも、3-0の判定負けを喫し、ランク落ち
に
今回の対戦相手は新開ジムの石戸聡選手(16戦6勝2KO8敗2分け、30歳)
もう後がない小林選手、モットーである「自分流」を貫いて、復帰戦を白星で飾る事ができる
のか
今回は、アンダーカードはあえて割愛
瀬川、臼井、小林
横浜光ジムが誇る3人の好選手の戦いにしぼって、12月4日ホールの熱闘をレポート
したい
メインイベント ミニマム級8回戦 ○瀬川正義(3-0判定)鈴木誠●
「亀田興起を(スパーで)苦しめた男」、日本ライトフライ級7位の瀬川(横浜光ジム)と、日本
ミニマム級9位、鈴木誠の一戦
サウスポーの瀬川に対して、鈴木は前に出て、距離を詰めて、インファイトを仕掛ける
ショートレンジでの打ち合いを避けて、クリンチで対処する瀬川
両選手とも、距離が合わず、攻防がかみあわず、クリンチからブレイクの連続
3回までは、ほぼ互角の展開
鈴木サイド、セコンドからは「回りこめ」「サイドに出て打て」の檄
鈴木は、詰めると、そのまま体を預けてしまう傾向
中間距離では、瀬川のパンチの回転が光り、4回以降は、瀬川のペースに
4回、コーナー前の攻防で、瀬川、回りこんでの右ショート
ぐらつく鈴木
5回も、瀬川の的確なワンツーがヒット
6,7回ともに、瀬川がリード
鈴木は前に出て、詰めたあとに工夫がなく、膠着してしまって、攻めあぐむ流れ
最終8回は、中間距離での打ち合い
判定は、79-75、79-76、79-74で、瀬川の勝ち
セミファイナル バンタム級8回戦 ○臼井欽士郎(3-0判定)岩崎健二●
日本バンタム級3位、横浜光ジムの臼井と、ノーランカー、全日本パブリックジムの岩崎
の一戦
1回から、臼井は強い圧力
左ジャブを軸に、フェイントをかけて、じりじりと前に
岩崎は下がらされる展開
サウスポーの岩崎の左、打ち終わりに合わせるショートの右で臼井が的確に有効打を
積み重ねる
3回までは臼井のペース
4回1分50秒過ぎ 岩崎のダイナミックなロングの左がクリーンヒット
4回は、岩崎のラウンドか
しかし、この回から、臼井の右ショートで、岩崎が鼻血
5回以降、ペースは再度、臼井に
岩崎は左に威力はあるが、終始、右のガードが下がり過ぎており、臼井の左フック
がまともに入る
また、臼井が右のショートストレート、アッパー、左フックと多彩にパンチを打ち分けている
のに対し、岩崎は、左の単発に終わってしまう傾向
それでも、負け越しの状況から、一発逆転のランカー越えにかける岩崎の執念、気迫は
凄まじく、顔中、血まみれになりながらも、臼井をにらみつけ、左を振るって食い下がる
「もっと、打ってみろ」と挑発するポーズも
勝敗は判定にゆだねられ、3-0で臼井の勝ち
(79-75 7-74 79-74)
第8試合 フェザー級8回戦 ○小林生人(6回1分7秒TKO)石戸聡●
横浜光ジムの小林が、新開ジムの石戸を寄せ付けず、鮮やかなTKO勝ちで、復活ののろし
1回から、一方的な小林のペース
ワンツーからの左フック、左右のボディ、ジャブからの右アッパーと、コンビネーションも
多彩
スピード、バランスともにすぐれ、石戸は手が出ない
特に印象に残ったのは、小林の右ストレート
コンパクトに、インサイドから振りぬかれ、さらに、右を打つ踏み込みも鋭い
渡邉戦の「後遺症」か、前の試合、秋葉戦では、本来、シャープな小林の右が外側から
の大振りのパンチに
しかし、この日の石戸戦では、本来の切れを取り戻したよう
面白いように、小林の右が石戸をとらえる
石戸のセコンドは、小林の左ジャブに、右クロスを合わせるように指示
だが、このカウンター狙いの作戦が「待ちの姿勢」「受け身の姿勢」につながり、後手に回ら
されてしまった印象
手数、有効打ともにまさった小林は6回、一気にパンチをまとめ、TKO勝ち
復帰戦を白星で飾り、「小林生人復活」を強くアピール
最後に一言
興行の第一試合から全てのカードの内容をレポートするのが「ボクレポ」の基本姿勢
この日は、所用あって、後楽園ホールに到着する時間が遅れてしまって、このような次第に
今回は、あくまで例外
基本スタンスは変わっていないので、ご愛読のほど、どうぞヨロシク!
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