天才!小堀佑介、渡米スパー武者修行! |
小堀佑介(角海老宝石ジム)が、成田空港から、米国ロサンゼルスに向けて旅立った。
といっても、観光ではない
スパーリング武者修行
しかも相手は、あのWBC世界スーパーフェザー級王者、マルコ・アントニオ・バレラだ
小堀選手、あのバレラさまから、スパーリングパートナーに抜擢されたのだ
実は、WBC王者のバレラ
3月17日に、大一番を控えている
ラスベガスで行われるあの、ファン・マヌエル・マルケスとのWBCスーパーフェザー級
タイトルマッチだ
このタイトルマッチに向けたスパーリングパートナーに、日本の小堀が指名されたという次第
「夢のような話で、信じられず、結局は、中止になると思っていました」
2月19日、成田空港に向かう車中で小堀
しかし、なぜ、よりによって、日本の小堀なのか
昨年11月末から12月初めにかけて、のべ6日間 26ラウンドにわたって行われたWBA
スーパーフェザー級王者「怪物」エドウイン・バレロとのスパーリングの内容が決め手にな
ったようなのだ
帝拳ジムで行われた世界王者と日本王者のスパーリング
見守る帝拳ジムの関係者の方々の中に、WBC世界スーパーフェザー級王者、マルコ・アントニオ・バレラのトレーナーを務めている田中繊大氏の姿があった
「いやー、小堀君は強いねー」
感心しきりの田中繊大氏
「世界的には無名だが、日本に、怪物バレロとそれなりに、スパーをした世界ランカーが」
田中氏から、WBCのチャンピオン、バレラに話が伝わり、スパーリングパートナーに抜擢
された、という次第
実は、このオファーが行われる数日前
3月17日に行われるWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチで、バレラと戦う挑戦者
ファン・マヌエル・マルケス陣営からも小堀選手に「ラブコール」があったというから驚く
「右のボクサーファイター、ということもあって、戦い方が似ているというんだな」
小堀選手の「師匠」 角海老宝石ジムの「先生」こと田中栄民チーフトレーナー
精悍なマスクに、野獣のような迫力ある攻撃
「ベビーフェイス・アサシン(童顔の暗殺者)」の異名を持つマルコ・アントニオ・バレラ
とにかく、ぼーっとしていて、つかみどころがない「大きな赤ん坊」のような天然キャラ
しかし、ことボクシングになると、異常な集中力を発揮して戦う小堀佑介
容貌、性格は、全く異なる二人だが、ファイトスタイルは、とても似ている
マルケス陣営は、そのように判断した、というのである
両者からの「ラブコール」に迷った小堀陣営
最後は、「怪物」バレロとのスパーリングを手配していただくなどつながりも深く、恩義もある
帝拳ジム、バレラサイドの「オファー」を受けることに
渡米武者修行に備えて、小堀選手の「オフ」は異例の短さ
1月6日の防衛戦から、約2週間後の1月23日に早くもジムワークをスタート
試合後1ヶ月は、休養するのが通常だが、そうはいっていられない
マルコ・アントニオ・バレラは、あのオスカー・デラホーヤが代表を務めるゴールデンプロ
モーションの所属選手
小堀選手は、バレラのスパーリングパートナーとして、ロスのゴールデンプロモーションの
キャンプに合流
宿泊は、あの「シュガー」シェーンモズリーの別荘
代表のデラホーヤ自身が、5月5日に、フロイド・メイウエザーとのビッグマッチを控えている
だけに、ジムワークにやってくる可能性も
世界ランカーとして、また世界王者のスパーリングパートナーとして恥ずかしくないコンディ
ションを整えておくことが、「サムライ」としての当然の礼儀というものだ
渡米前日の2月18日午後6時
関係者を交えた会合が、角海老宝石ジム裏手の地鶏料理店「十九屋」で
実質的な小堀選手を見送る会だ
そのときに、小堀選手本人が語った話をまとめたものがこちら
角海老宝石ジム広報部作成の 「ボクシングコラム」
とっても、濃厚な内容で、小堀選手のファンはもちろん、ボクシングファンなら必読!
そして、渡米当日 2月19日
午後2時に、角海老ジム前に、小堀選手、田中チーフトレーナー、ジム広報部の男性
さらに、「ボクレポ」が集まった
「ボクレポ」はもちろん見送り役
ロスのキャンプに着いていきたいのは山々
せめて、沖縄なら
でもロスはあまりに遠い・・・・・・・・・・・・
JR大塚駅から、日暮里駅に、山手線で
日暮里駅から、京成電鉄で、成田空港へ
田中チーフトレーナー、角海老ジム広報の男性とも興奮気味
あと一日もすれば、「ナマバレラ」 運がよければ「ナマデラホーヤ」に遭遇できる
スパーリングで、それこそ、バレラをタジタジにしたら・・・・・・・
見送り役の「ボクレポ」でさえ、前日ほとんど眠れなかったにも関わらず、眼が冴えて興奮
ところが、当の小堀選手
ふと横を見ると、早速、だらしなく?眠りこけている
思えば、1月6日に行われた大之伸くま選手との防衛戦
計量会場で、スチール机の上に寝転がって、居眠りをはじめたのを思い出す
この神経の図太さは、本当に謎
心臓に毛が生えているというのか
あるいは単に「鈍い」だけなのか
成田空港駅についたのは、午後4時頃
搭乗手続きが一段落
日本最後の食事を空港で
小堀選手とジムの広報の方は、とんかつご膳
田中「先生」は、天ざる
「ボクレポ」は、ざるそば
午後5時頃 小堀選手、田中チーフトレーナー、広報の男性、の三名を見送った
この日のスポーツ紙朝刊
合計4紙に、「小堀渡米」の記事が出た
向かって左上段から「デイリースポーツ」 「スポーツニッポン」
左下段から「日刊スポーツ」 「スポーツ報知」
「スポニチ」はネットでも
「 日本王者、小堀、武者修行 」
取材をしていただき、小堀選手のことを記事にしていただいた皆様
また、さまざまな形で協力していただいた皆様には、この場を借りて深く感謝
最後に、一言
いま一番の心配のタネ
それは、小堀選手が、ロスで、迷子にならないかということだ
半分はジョークだが、半分は実は、本気
なにしろ、小堀選手は、歩くのが遅い
田中「先生」と二人で歩くと、見る間に引きはなされてしまう
私よりも、遅い
歩き方が、なんといったらいいのか独特なのだ
ずずーっ ずずーっと、かったるそうに、足を引きづるように・・・
まるで「寝起き」のように、眠たそうに歩くのだ
せっかちで?きびきびした田中チーフトレーナーに、先に歩かれて、見る間に
引き離されて
行方を完全に見失ってしまって、言葉も通じないロスで「迷子」に
「日本チャンピオン、ロスで失踪」なんてなったら、前代未聞
憶測が憶測を呼び、第二の「ロス疑惑」に発展する可能性も
田中先生は少し、小堀選手の歩行速度に合わせて、減速
小堀選手は、ほんの少しでいいから、「天然ボケ」を治していただければ
杞憂(きゆう)におわると思うのですが・・・・・
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