5月19日 小堀佑介 対 村上潤二 二冠戦決定! |
WBCスーパーフェザー級8位、OPBF同級1位、日本スーパーフェザー級王者
小堀佑介が初のメインに
舞台は、2006年6月27日の、 内藤対小松戦 以来
行われていなかった、「二冠戦」
日本、東洋太平洋ダブルタイトルマッチだ
日本王座はもちろん小堀選手が防衛し続けていたもの
東洋太平洋王座は、角海老宝石ジムの先輩にあたる本望信人選手が保持していたもの
しかし、本望選手が、5月3日、エドウイン・バレロの持つWBA世界スーパーフェザー級
タイトルに挑戦することが決定
この挑戦決定に伴って、東洋太平洋王座を放棄
現在、空位の同王座決定戦に、現東洋太平洋ランク1位の小堀選手が乗り出したという次第
肝心の対戦相手は、八王子中屋ジム所属の村上潤二選手
日本ランク7位、東洋太平洋ランク8位
戦績は、21戦15勝(7KO)4敗2分 1976年8月4日生まれの30歳
昨年11月4日 当時、本望選手が保持していた東洋太平洋王座に挑戦して以来の試合
( この一戦については 過去記事 あります )
村上選手にとっては、連続挑戦になる
村上選手の所属する八王子中屋ジム陣営では、昨年11月4日に行われたこの本望選手
とのタイトルマッチが、負傷判定で、本望選手の勝利とされたことに不満が
早速、本望選手が所属する角海老宝石ジムサイドに再戦を要望
粘り強い働きかけが、功を奏し、今回の「二冠戦」に結びついた
村上選手のキャッチフレーズは「マタドール(闘牛士)」
フットワークにすぐれたボクサータイプのサウスポー
ビータイト主催のイケメンボクサー大会「ダビデ」にも出場した「美青年」
「闘牛士」村上選手の対戦相手、小堀佑介選手のキャッチフレーズは・・・・・
実はこれといってない
ニックネームさえない
PCをいじったものなら、誰でも知ってる某掲示板では「こぼりん」というニックネームがなんと
なくつけられているが、さすがにこれはまずい
入門してくるボクサーに、ニックネームをつけることで有名な角海老宝石ジムの「殿」こと加藤
トレーナーがつけた「ニックネーム」があるにはある
「ふ」だ
ふ!
「お吸い物」に必ずといってよいくらい入っているあの白いぷかぷか浮いてるスポンジ状の具
だ
ぱっと見たイメージは、たしかに「ふ」
よくつけられたニックネームだと感心してしまうが、いくらなんでも「闘牛士(マタドール)対ふ」
というわけにはいかない
いかん!いかん!いかん!
見る側はもちろん戦う両選手にとっても「闘牛士対ふ」では、面白すぎて、下腹(したばら)に
力が入らないだろう
また、村上選手は、フットワークにすぐれたボクサータイプのサウスポー
小堀選手は、足を止めての中間距離での打ち合いに無類の強さを発揮する右ボクサー
ファイター
構え方、得意な距離 戦うスタイル
好対照をなしている
さらに、「好対照」といえば、その容姿
村上選手は「イケメン」が代名詞の美青年
ところが、小堀選手は・・・・・・・
「ブサイク」とはいわない
(もういうてしまってるやん、とかつっこまないでほしい)
あえていえば小堀選手は「味のある顔」だ
(百歩譲って、そういうことにしてほしい)
それこそ、お吸い物の「ふ」のように、だしが効いた顔
よくかんで味わえば味わうほど、そのよさがしみだしてくる
そんな「するめいか」のような顔だ
「イケメン」対「味のある顔」ということで、容姿の面でも好対照
5月19日 両選手が、後楽園ホールのメインで激突する!
次に、対戦が決まるまでの経緯について
今回、小堀選手の対戦相手はなかなか決まらなかった
「ボクレポ」としては、ヨネクラジムの嶋田選手との世界ランカー対決が見たかった
「見たい」と思ったのは、今年1月30日
「かませ」のタイ人との対戦を終えた嶋田選手が、リング上から、バレロの持つWBAタイトル
への挑戦をアピールした瞬間だ
当時、本望選手は、WBAスーパーフェザー級2位につけていた
1位は、あのマニーパッキャオ
ところが1位のパッキャオとバレロとの対戦がまとまらなかったため、最有力の挑戦者は2位
の本望選手に
当時の嶋田選手は12位
「本望選手より面白い試合をする」
とアピールしていた嶋田選手だが、この段階で、本望選手に優先権があることは明らか
年齢も1971年8月生まれの嶋田選手は35歳
あとがない
世界挑戦を強くアピールするためには
長島選手(18古河ジム)、稲田選手(帝拳ジム)との「国内最強決定戦」に勝ってきた嶋田選手の立場で考えれば、本当に、気の毒ではあるのだが
やはり、もう一試合、リスクの高い戦いを行うしかない
ボクシング界の注目を集め、世間の耳目をひき、世界挑戦をアピールする嶋田選手、最後の
戦い
現状、スーパーフェザー級の国内第一人者といえば
そう、小堀選手だ
小堀選手はWBCの世界ランカー 嶋田選手はWBAの世界ランカー
お互いのランクをかけて、それこそ「次期世界挑戦者決定戦」的な一戦として、拳を交えれば
面白い
そこで、 この1月30日興行の観戦記に、
「嶋田対小堀」という夢のカードが見たい、と書いてみた
そして、実際に動いてみた
イケイケドンドンの角海老宝石ジムサイドとしては「異存なし」
しかし、結局、様々に微妙な問題があって、この一戦は「凍結」
話が完全に終わったわけではないのだが、結果としては今のところ、「保留」に
同じ時期に、小堀選手の対戦候補に、急浮上してきたのが「ノックアウトダイナマイト」
ワタナベジムの内山選手だ
今年の2月はじめには、ほとんど決まりかけていた
日本東洋のダブルタイトルマッチとして、5月実施で、ほぼ「内定」
ところが、 2月10日のビータイト興行
メインをつとめた内山選手は、ムアンファーレック選手にまさかの苦戦
判定勝ちをおさめたものの、ダウンも奪われ、観客からはブーイングも
「これでは、小堀と戦わせられない。何よりファンが納得しない」
内山サイドの関係者から「対戦辞退」
この一戦は白紙に
同時期に、関係者の間で浮上してきたのが、「SFWトーナメント(スーパーフェザーウォーズ
トーナメント)」構想
スーパーフェザーの「SF」と、サイエンスフィクションの「SF」をかけたもの
スーパーフェザー級で、それこそ現実とは思えないSF的な夢のカードをトーナメント方式
で組んでみて、ボクシング界を大いに盛り上げてみようというものだ
Aブロック Bブロックに別れて、Aブロックでは、小堀選手対嶋田選手
Bブロックでは、内山選手対ミスターX
ミスターXには現日本ランカー数名の候補が
優勝者は、WBAスーパーフェザー級王者、バレロへの名実ともに最有力の挑戦者候補に
テレビ局にも今以上に、本格的に後援いただき、さらに新たなスポンサーも募った上で
大々的にぶちあげてみようと
実現すれば盛り上がること必至、と思えたのだが、現時点では「凍結(フリーズ)」
この間、一貫して、本望選手との再戦、さらに小堀選手との対戦を訴えてきたのが村上選手
村上選手にとって大ピンチだったのは、2007年1月下旬、OPBF東洋太平洋ランキングで
ランク外になってしまった時
前回4位大之伸くま、8位村上潤ニ、9位三上朗央の3名がランク外に
本望選手が、OPBFタイトルを放棄するのは既定路線
そこで、村上選手と小堀選手との決定戦がなくなったとみた関係者間で、内山選手との対戦
が模索されていたという次第
ところが状況を一気に変えたのが、その翌月のOPBFランキング
発表は2月下旬
なんと試合もしていない村上選手が、一人、OPBF8位に復活!
同じ時期にランク外に落ちた大之伸くま、三上朗央の復活はなかった
まさに「忍法!村上の術」
この土俵際の粘り腰
いやいや村上選手は「力士」ではなく「闘牛士(マタドール)」
「闘牛」に詰められてもひらりひらりと身をかわす「忍者」顔負けのフットワークで、再度の
ランク入りを果たしたという次第
そして、最終的に決まったのが、「闘牛士対ふ」
小堀佑介選手対村上潤二選手の日本、東洋太平洋ダブルタイトルマッチ
この一戦、もちろん当日のメインイベントだ
最後に、現日本王者、小堀佑介選手の最新情報を
3月19日にマルコ・アントニオ・バレラとのキャンプから帰国した小堀選手
一週間の休養後、早くも3月26日からロードワーク、ジムワークを再開
「小堀対村上」のダブルタイトルマッチは、もちろんメインイベント
実は、小堀選手、メインの大役をつとめるのは、ボクシング人生ではじめて
さぞや燃えているかと思いきや
「メインはかんべんしてほしいです」
えっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「誰かに代わってほしいです」
はぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「とにかく目立つのはいやなんで」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ただ、試合については自信にあふれている
「頑張ります」とのこと
5月19日 ボクシングファンなら、このダブルタイトルマッチに要注目!
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