「口の中が切れちゃいました」竹内綾香 顔面打撃の試合に出場 |
「第97回新空手道交流大会 K2 K3 K4」
ボクシングガール竹内綾香ちゃん(21歳)がワンマッチ2分の試合に出場
対戦相手、松本優香里選手と2分間、思い切り打ち合いました
「決して打ち負けないことです」
試合に臨む直前の綾香ちゃんの力強い言葉
ただ反面
「緊張しちゃいます」
不安そうな表情も
それもそのはず
綾香ちゃん、普通の空手の試合には出たことがあるのですがグローブ付き空手の試合
は初体験
何が違うかというと「顔面攻撃」が許されているのです
ビータイトラジオのキャスターやラウンドガールの仕事もこなしている綾香ちゃんですが
本業はあくまで「女優」
将来の夢は「アクション女優」さん
「女優」さんにとっては顔が命
その顔にグローブが打ち込まれるわけですから抱えるリスクも大きいです
9月24日のビータイトチャレンジマッチ興行
9月26日の角海老ボクシング祭り
9月29日の全日本キックボクシング
この3つの興行のラウンドガールをしっかりこなしつつ9月27日には東日本新人王戦
準決勝もホールで観戦
試合直前まで仕事をこなしながら、所属する道場「勇心館」に通ってトレーニングを続け
ていたのですから本当に「タフ」な女の子
試合前日は午前1時頃就寝
起床は午前6時
約5時間の睡眠をとり当日計量のため食事は何もとらなかったそう
計量は48キロでなんとかパス
午前11時からの試合に備えました
綾香ちゃんが出場するこの大会の名称は「第97回新空手道交流大会 K2 K3 K4」
K1はいわゆる「K1」方式
グローブのみすね当ても防具もつけない顔面攻撃ありの打撃格闘技
K2は、手に規定のグローブ、足にはスネ当て、ファールカップ、マウスピース
K3はこれに加えて、K3面防具を着用
K3ワンマッチ及び小学生対象のK4選手はK3面防具に加えて胴の防具を着用すること
とされています
綾香ちゃんはK3女子の部に出場
面の防具はありますが胴の防具はありません
また面の防具といっても衝撃を完全に防げるものではなく危険が伴うことは明らかです
ゼッケン番号は153番
朱色の空手着
「なんか金髪で強そうなんですよー」
対戦相手について綾香ちゃん
「アマチュアの修斗の大会にも出たことがあるみたいで怖いんですけど」
顔は笑っていますが眼は真剣そのもの
かなり「ビビッている」みたい
対戦相手はゼッケンナンバー154番
道場は「神道会」所属の松本優香里さん
勇心館のジムメイトに見守られて拳にバンテージを巻く綾香ちゃんのすぐそばを
さっと通り抜けて会場外に消えていきましたが
その際、強烈な一瞥を
「女優だかなんだか知らないけどチヤホヤされて面白くないわね」
とでもいいたげな視線
「お化粧して試合に出るなんてふざけていると思われてるんじゃないでしょうか」
不安そうな綾香ちゃん
そしてついに大会開幕
午前11時
綾香ちゃんの応援には水道橋の
ファイティングカフェコロッセオ大森マスターの姿も
9月14日金曜日
「コロッセオガール」としてコロッセオのスタッフを勤めた綾香ちゃん
このときマスター大森さんから試合に向けた作戦をコーチされていました
「お客さんが一人もいなかったらかわいそうだなー」
そんな思いで、開店と同時にやってきた慈愛に満ちた心優しい第一号のお客を一切、
ほったらかしにして二人は真剣なマススパー
証拠の写真がこれ
ちなみに写真を撮った人物は被害にあった「第一号のお客」本人
大森さんのアドバイスは
「とにかく手数。パーリングでパンチをはたいて後ろに下がらないこと」
綾香ちゃんの試合は17試合目
といっても2分1ラウンドですのですぐにも順番がまわってきます
勝った選手 負けた選手
ともに涙を流すシーンもあり高校野球を見ているようなすがすがしい雰囲気
綾香ちゃんの応援には美人のお母様をはじめ家族の方々も4名かけつけています
はじめはバンテージが巻かれた拳で
シャドーボクシング
次に持参のピンクのグローブでミット打ち
待ち時間にしっかりと体をほぐします
「あんなピンクのグローブでやる気なの、みっともない」
(ジョーさん風で、ミットにかけているのでしょうか)
「綾香は小学生にも負けちゃうよ」
お母様は言いたい放題ですが、やはり母親
娘の出番が近づくにつれ言葉が少なくなります
そしてついに綾香ちゃんの出番
礼を済ませて試合開始
綾香ちゃん 先制攻撃
いきなり右ストレート
これが顔面に決まって松本選手、ダウン
と思ったのですが裁定はスリップ
その後もワンツーからのローキックを軸に果敢に前に出る綾香ちゃん
「気持ちの強さでは負けません」
戦前にいっていた通りです
これは勝ったかな・・・・
そう思っていたのですが1分過ぎから綾香ちゃんの動きが急に悪くなります
どうやらガス欠
スタミナ切れを起こしてしまったよう
「苦しくて死ぬかと思いました」
試合後に語ってくれた綾香ちゃん
練習のスタミナと試合のスタミナは違うといわれます
デビュー戦で4回戦ボクサーがよく起こすのがスタミナ切れ
綾香ちゃんにとってこの試合はデビュー戦
1分はなんとか頑張れたもののそれ以上はスタミナが持ちません
試合経験の無さに加え、やはり練習不足も影響していることでしょう
手数が減り息が苦しいためにガードが下がる
そこに松本選手のパンチ、キックが入ります
マウスピースはしていたものの口の中を切ってしまった綾香ちゃん
ところがもうおしまいかと思ったラスト10秒
やけくそ気味の大振りの右スイング
スタミナ消耗により足腰が不安定な状態であるにも関わらず
あまりにも思い切って振りぬいたため、体が流れて思わずしりもち
立ち上がったところで試合終了です
勝敗は判定に
一人のジャッジはドロー
しかしあとの二人は後半の攻勢を評価して松本選手
綾香ちゃん、健闘むなしく敗れてしまいました
「最後はくらくらしてしまいました」
汗いっぱいの笑顔
「最後にああいう大振りのパンチが打てるというのは気持ちが強い証拠」
「本当に凄いことだよ」
マスター大森さんが励まします
どんなに苦しくても自分を信じて一歩前に出る勇気
9月15日に行われた日本スーパーフェザー級タイトルマッチ
小堀佑介対三浦隆司の激闘をラウンドガールとして至近距離で見守った綾香ちゃん
最終10回ラスト10秒
マウスピースを吐き出した状態から、一気に全力の「大振りパンチ」をまとめて三浦選手
をキャンバスにはわせた小堀選手の姿が重なりました
とはいってもキャンバスならぬ青畳(たたみ)に
ぺたっとしりもちをついてしまったのは、大振りパンチを振るった綾香ちゃんの方
小堀選手と違って、なんともしまらない話になってしまいましたが^^
「もっともっとスタミナをつけて来年またチャレンジしたいと思います」
笑顔でリベンジを誓ってくれました
写真は試合後の美人のお母様との「ツーショット」
武道をやる目的は体よりも「心」を鍛えることだと彼女はいっています
「武道というのは、力以上に心を強くしてくれます」
「毎日の厳しい稽古によって、礼儀を覚え、相手を尊敬する心を持ち、そして身体に力が
つくと心にも余裕が持てるようになるからです」
試合には負けてしまいましたが、強い心を見せていただくことができました
綾香ちゃん、今日は本当にお疲れ様でした
ありがとうございました
押忍!
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