ビータイトラジオ!日本フライ級王者吉田健司対挑戦者佐藤常二郎! |
今回のゲストはなんと2名
12月8日に行われるビータイトプロモーション主催「弾丸5」興行
メインの日本フライ級タイトルマッチで激突するチャンピオン吉田健司選手(笹崎ジム)
と挑戦者、佐藤常二郎選手(角海老宝石ジム)です。
「何が光っているというわけでもない」
ボクシングマガジン11月号に掲載された王者、吉田選手の挑戦者評
この発言に怒り心頭の佐藤選手
所属する角海老宝石ジムを訪れていた私に
「この怒りをすべて試合にぶつけて必ず勝ちます」
目をギラギラと光らせて気合い十分に必勝宣言
ここであるアイディアが・・・
王者吉田選手、挑戦者佐藤選手、この二人をゲストに呼んで「トークバトル」をしてもらったら
どうだろう
ボクシングの本場、アメリカではよくあること
大舌戦が展開され、盛り上がること間違いありません
思い立ったら即行動ということで早速、二人にオファー
ところが結果として対談形式のトークバトルは取りやめざるを得なくなってしまいました。
ボクサーは試合に命を賭けて臨んでいます
特にタイトルマッチともなると勝つと負けるでは雲泥の差
相手に大きな怪我をさせてしまうこともあります
それこそ「命のやりとり」「人生の奪い合い」を行う相手とは
なるべく顔を合わせたくない、言葉を交わしたくない
これがボクサーの本音というものでしょう
対談形式のトークバトルというのは、少々やり過ぎでした
戦うボクサーの立場に立って考える配慮に欠けていたと反省させられた次第です
そこで直接は顔を合わさない個別の収録の形式とさせていただきました
チャンピオンとチャレンジャーそれぞれを別個の時間にゲストに
収録日時は11月7日水曜日
収録場所は東京・巣鴨のビータイトプロ本社
まずは午後4時からチャンピオンの吉田健司選手(笹崎ジム)
第50代日本フライ級王者 WBA世界フライ級6位 WBC同24位
戦績18戦12勝5KO6敗 30歳
デビュー戦は白星で飾るも「うつ病」に陥ってしまい以後3連敗
「うつ病」を克服し4連勝と順調なキャリアを積むが2001年7月30日
バイク事故を起こし「下半身不随はやむなし」と診断される重傷を負います
3ヶ月の入院生活
退院後、所属のワタナベジムでは現役引退を勧告
以後ジムのトレーナーを務めますがボクシングへの情熱はおさえられません
ワタナベジムの渡辺均会長に現役復帰を直訴
「移籍すればOK」
との許しを得て笹崎ジムに
3年半のブランクを経てリングに復帰したのは2004年11月27日
岩城健作(大橋ジム)を6回判定に下します
そして、吉田選手の出世試合となったのは2005年8月31日の高橋巧(ロッキージム)戦
高橋選手は2002年全日本フライ級新人王にも輝いたハードパンチャー
デビュー以来14連勝14KO
この年3月9日 中広大悟(広島三栄ジム)に10回判定で初黒星を喫しましたが堂々たる
強豪ランカーです
この高橋戦に吉田選手はみごとに判定勝利
ランキング入りを果たします
その後清水智信(金子ジム)、坂田健史(協栄ジム)の二人には判定で敗れたものの
内容は接戦
そして、今年4月1日 現WBCフライ級王者、内藤大助選手(宮田ジム)が放棄した日本
王座を久高寛之選手(グリーンツダジム)と争い3-0の判定勝ち
ついに日本フライ級王座を獲得します
「うつ病」と「バイク事故」
二つの試練を乗り越えて30歳で日本王座を獲得した「遅咲きの苦労人」
それが吉田選手です
苦難を乗り越えて栄光を手にした過程について
詳細はぜひラジオをお聞きください
今回もキャスターを務めていただいたのはボクシングガールの綾香ちゃん
「対戦相手、佐藤常二郎選手についてはどのような印象をお持ちですか」
この綾香ちゃんの質問にチャンピオン
「光るものは特にありませんでした。普通のプロボクサーという感じです」
「自分のボクシングをすれば勝てると思います」
かなりの自信
そのほか過去に対戦したボクサー達
現WBAフライ級王者、坂田健史選手(協栄ジム)、現日本フライ級1位清水智信選手
(金子ジム)についても語っていただいたのですが・・・・
「今まで対戦した相手の中でいっても強さを感じられなかった」
坂田選手を一刀両断?
続いて清水選手については
「判定で負けたけれどもパンチはもらっていなかった」
「なぜ判定負けになったのか、(優位にあるとジャッジに印象付ける)見せ方が相手の
ほうが上手かったとしか思えない」
「遅咲きの苦労人」はかなりの自信家?
あるいは負けず嫌い?
吉田選手は現在、WBA6位、WBC24位に位置する世界ランカー
首尾よく12月8日の防衛戦に勝利すれば、次は「世界」という声も高まるものと思われます
WBA王者の坂田選手か
WBC王者の内藤選手か
勝利した後の抱負について聞いたところ
「とにかく一戦一戦、目の前の試合に勝つことです」
「そうすれば自然と大きな目標が見えてくると思います」
「遅咲きの苦労人」らしい実直な答えが返ってきました
そのほかラジオは趣味、好きな女性のタイプなど
吉田選手のプライベートにも迫っています
吉田選手の今後に大いに注目したいと思います
吉田選手が退場して約20分後
収録場所のビータイトプロ本社に挑戦者、佐藤常二郎選手(角海老宝石ジム)がやって
きました
現在、日本フライ級9位 13戦10勝2KO3敗 24歳
小さいときに両親が離婚
その後、佐藤選手は養護施設に
ここで道を踏み外してしまって「ぐれて」しまいます
あの元世界ミドル級王者、竹原慎二氏と同じ広島県出身の佐藤選手
「竹原さん以上の広島の粗大ごみだったと思います」
「元特大粗大ごみ」宣言
少年院出所後
このままでは本当にだめになってしまう
そう考えた佐藤選手が自分の人生をやり直すために選んだものがボクシングでした
プロデビュー後負け無しの5連勝で2004年フライ級東日本新人王に
ところが全日本新人王戦で西の代表、久高寛之(グリーンツダジム)に判定負け
初黒星を喫するとともにランキング入りのチャンスを逃してしまいます
その後、2度にわたり日本ランカーと対戦するがいずれも判定負け
2005年8月6日の村井勇希戦(グリーンツダジム)
2006年10月14日の姫野崇史戦(ワタナベジム)
( この姫野戦については 過去記事 あります )
全日本新人王戦の敗退と合わせると3度のランク入り挑戦に失敗
一時は引退も決意するがカムバック
今年5月24日 再起戦でいきなりランカー小室裕一郎(新松戸高橋ジム)と対戦
3-0 大差の判定で勝利し「4度目の正直」で日本ランク入り
( この小室戦についても 過去記事 あります )
そして、今年9月26日 大嶽正史(石橋ジム)に勝って一気に日本王座挑戦が決定
しました
( 大嶽戦 過去記事 あります )
「この一戦にボクシング人生のすべてをかけて戦います」
力強い佐藤選手の言葉
「光るものがない」とまでいわれてしまった吉田選手に対する印象は
「気をつけたいのは反則、第3のパンチです」
「早い回で偶然のバッティングで試合がストップされた場合、王者の防衛になってしまい
ますから」
痛烈に言い返す佐藤選手です
詳細はラジオをぜひお聞きください
吉田健司 対 佐藤常二郎
12月8日はぜひ後楽園ホールに足をお運びいただき
二人の戦いを見守っていただければと思います
最後にこの日の綾香ちゃん
午後1時半からはじめて角海老宝石ジムの門を叩き、田中トレーナーの指導を仰ぎ午後
3時過ぎまで打撃練習
ラジオの収録は午後4時からで、着替える暇もなくトレーニングウエアのままの参加になり
ました
それでもとってもタフで元気な綾香ちゃん
今日もお疲れ様でした!
クリックいただければ励みになります。人気ブログランキング
こちらもクリックいただければ励みになります。【ブログの殿堂】